最近増え始めた高学歴フリーターという言葉を知っていますか?
高学歴フリーターというのは簡単に言えば早稲田・慶應・旧帝大を卒業し、学歴の面では一般的には勝ち組であるにもかかわらず、バイト生活をしている人の事を指します。
お恥ずかしい話ですが、管理人の早稲田を出たにもかかわらず大学卒業後にアルバイト生活を2年間以上していた時期があるので正真正銘の元高学歴フリーターです。
はっきり言って当時の経験は私の人生においては汚点の経歴ではありますが、最近では昔の私のような高学歴フリーターになる人々が増えているのです。なぜでしょう?
高学歴フリーターが増えている現状と彼・彼女の実態を知っていただくためにこのページでは、
- 高学歴フリーターとは何者なのか?
- 高学歴フリーターに陥る理由
- バイトを続けることで陥る悲惨な未来
- アルバイト生活からの脱却方法
- 人生逆転に繋がる仕事
といった内容についてご紹介します。管理人自身が体験した実態や抜け出すために実施した行動もご紹介しますので是非最後までお付き合いください。
意外と多い高学歴フリーターとは?
近年よく耳にするようになった高学歴フリーターですが、その実態とはなんでしょうか。
私は本ページの冒頭で高学歴フリーターというのは、「早稲田・慶應・旧帝大を卒業したにも関わらずアルバイト生活をしている人」としてご紹介しました。しかし、一般的にはもう少し高学歴フリーターと呼ばれる人の対象範囲は広くなります。
というのもアルバイト生活をする人は大学にも通っていない人が大半だと一般的には思われている以上、大学を卒業しているフリーターも高学歴フリーターと言われます。
そのため、高学歴フリーターというのは、「大卒、院卒」であるにもか関わらずフリーター生活をしている人、ととらえてしまって問題ありません。
高学歴フリーターになる理由や高学歴ゆえの悩みについて、もう少し詳しくお話ししていきましょう。
大卒、院卒でもフリーターを選ぶ人々
近年、いわゆる大卒、院卒といったそれなりに高学歴の人でもフリーターを選ぶ人が増えています。
フリーターを選ぶ理由は様々あります。
- 夢を追いかけたい
- もっと良い就職先を探したい
- 突然失業した
高学歴ゆえに、就職への危機意識が薄く、希望就職先のハードルも高くなる傾向があります。
一方で、コロナ禍で多大な不景気に見舞われ、就職難や解雇に遭ったために仕方なくフリーターを選ぶ人も多いのです。
ただのフリーターより悲惨?高学歴フリーターゆえの悩み
高学歴フリーターの場合、ただのフリーターとは違う悩みが出てきます。
- フリーターである自分を卑屈に感じ、肩身が狭くなる
- 真面目さゆえにバイト先の期待に応えようとフリーターを続けてしまう
- 正社員の友人と話すのが辛く、誰にも相談できない
- プライドが邪魔をしてなかなか就職先に満足できずフリーターを続けてしまう
20代のうちに選り好みするのを辞められないと、高学歴フリーターから抜け出せなくなってしまいます。
高学歴フリーターに陥る5つの理由
前述した通り、高学歴フリーターに陥ってしまう理由は様々です。ここでは具体的な理由を5つご紹介します。
抜け出せなくなってしまう前に、高学歴フリーター予備軍になっていないか、確認してみましょう。
就職先への過剰な期待
就職先に過剰な期待をしてしまうのは、高学歴な人にありがちです。
- 「もっと良い就職先があるはず」
- 「自分はこんなものじゃない」
そういったプライドが邪魔をして、せっかく内定をもらっても辞退してしまうために、就職先を決められない……高学歴フリーターゆえの悩みですね。
残念ながら、採用担当者から見れば、高学歴でも低学歴でも同じ「フリーター」です。スキルも何もない人間を学歴で判断するのは新卒採用だけだと思ってください。
そのため、高学歴フリーターが就職を考える際には「自分はただのフリーターでしかない」という現状を認め、ある程度苦労することを覚悟しましょう。
⇒フリーターの就職先探しが難しい理由とは?
いずれは正社員になれるという思いこみ
いずれは正社員になれるのではないか、という思いこみから、フリーターを続けてしまうのも、高学歴フリーターの特徴です。
たとえ就職活動をしていても、選り好みしていると、就職先は決まりません。
現実的には、一度就職せずフリーターを選んだ時点で、再就職にはかなり不利になります。
大卒のほとんどが就職をするという現在では、大卒フリーターは頑張れない人、やる気のない人、といったネガティブなイメージで見られるというデメリットもあるのです。
高学歴フリーターになった時点で、選り好みする余裕はないということを認めるのが先決です。
バイト先への強すぎる責任感
決してやる気がないわけではなく、真面目すぎるために高学歴フリーターになってしまう人もいます。
中にはそのために就職できないという人もいるのです。近頃はバイト先によっては「学生店長」など、学生に責任ある立場を任せるところもあります。
「学生店長」などと履歴書に書ければ有利になるのではと思うかもしれませんが、就職活動をする余裕すらないほどに働かされる場合もあるのです。
本来、アルバイトにそこまでの義務はないので、真面目すぎるがゆえにバイトに責任を感じて時間を費やし過ぎるとも言えます。
気づけば就職活動もまともにできないまま高学歴フリーターになっていた……という状況に陥るでしょう。
自分の人生を犠牲にする前に、やりがい搾取されていないか、考えてみましょう。
プライドの高さ
プライドの高さゆえに高学歴フリーターに陥るパターンもあります。
そもそもプライドが高いと、就職活動では協調性が無く、謙虚さが足りないとみなされ、面接で落とされやすくなります。
高学歴フリーターとなってなんとか就職しようとしても、プライドの高さゆえに採用されなかったという事実に気づかない限り、抜け出せないままなのです。
周囲から孤立しやすい環境
なかなか就職が決まらないままフリーター生活に陥ってしまい、
- 「いつまでも就職できないなんて言えない」
- 「こんな恥ずかしい姿は見せられない」
そんな思い込みから仲間と会うことなく孤立しやすいのは、高学歴ならではのプライドの高さゆえです。
結果的にますます高学歴フリーターから抜け出せなくなってしまいます。
バイト生活を続ける事で直面する悲惨な未来とは?
「今のままバイト生活を続けてフリーターでいても良いのではないか?」
そう思っていませんか。何を隠そう管理人も早稲田を出たにも関わらずバイト生活を余儀なくされた元高学歴フリーターでした。当時の私は、
- 「バイトでもなんとか生活できるのではないか?」
- 「今のままでも死なないし大丈夫だろう」
何度もそう思いました。しかし、冷静に以下のようなポイントについて考えた時に当時バイトをさせてもらっていた企業で働き続ける選択はあり得ない、という結論に至りました。
- 突然今のバイト先を解雇されたら?
- この先も毎日10時間以上働き続ける?
- 体が動かなくなったらどうなるんだろう?
- 昇給も全然無いのに収入はどうするのか?
この他、学生アルバイトの子達から白い目で見られ、肩身の狭い思いをしていたというのもあります。
少しでも思い当たる人にはこれから解説する高学歴フリーター脱却方法も役立てて欲しいです。次から詳しく解説していきます。
高学歴フリーターを抜け出す道はこれ!
悲惨な末路を避けるべく、高学歴フリーターを抜け出すにはどうしたら良いでしょうか。
高学歴フリーター脱却方法を具体的に5つご紹介します。20代の今ならまだ間に合うので、ぜひ読んでみてください。
求人誌の正社員募集枠を探して受ける
最も手軽なのは求人誌の正社員募集枠を探して受けることです。
求人の中にはフリーター歓迎のものも多くあります。
条件が良いとは限りませんが、とにかく正社員になることで、一定の安定を得ることはできます。
また、フリーターから転職するよりも、正社員から転職する方が、やりやすいのも事実です。
採用担当者から見て、少なくとも働く意欲は感じてもらえるでしょう。
労働条件よりもまずは高学歴フリーター脱却を優先しましょう。
クラウドソーシングサイトで案件をこなす
高学歴フリーターを脱却するための道は正社員だけとは限りません。
フリーランスになるという方法もあります。
手っ取り早くフリーランスになる方法は、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトで案件をこなしていくことです。
案件と言っても初めから難しく考えることはなく、まずは軽いタスクなどの簡単な案件からで構いません。
とにかく少しでも案件をこなし、責任を持って仕事をする実務経験を積み重ねましょう。
転職エージェントを利用する
正社員になることを優先するなら転職エージェントを利用するという手もあります。
転職エージェントは企業と求職者をマッチングしてくれる存在です。
エージェントは優秀な人材を紹介すると、企業から紹介料をもらうことで成り立っています。
そのため、求職者側は無料で企業紹介やキャリア相談に乗ってもらえるのが嬉しいところです。
転職のプロではありますが、エージェントにも強みや弱みがあります。
中にはフリーターというだけでまともに転職サポートをしてくれないエージェントもいるのが現実です。
口コミやレビューを見てフリーターから転職成功している実績のあるところを選びましょう。
また、エージェントの営業力に左右されるところもあり、利用してみないとわからないのも事実ですので、最初は複数のエージェントに登録し、気に入ったエージェントに絞っていくのがお勧めです。
手に職となる資格を取得する
将来を考えて、まず手に職となる資格を取得するという手もあります。高学歴フリーターというマイナスの経歴も、手に職となる資格を得ることで、プラスに変えることもできるのです。
ただ資格を取れば良いわけではなく、選び方が重要になります。
誰でも簡単に取れる資格では、人と差別化することができず、意味がありません。
逆に難易度が高すぎる資格を目指していつまでも合格できずじまいでも非効率です。
焦って就職活動をしてもなかなか上手くいかなかったのに、資格取得してから転職活動をしたらすぐに決まった、というパターンもあるのです。
高学歴フリーター脱却のための方法としては、遠回りに見えて実は近道、と言えるでしょう。
専門スクールでスキルを身につける
思い切って専門スクールでスキルを身につけるという方法もあります。
専門スクールは教えるプロの講師がいるというのはもちろん、共に頑張る仲間のいる環境でもあり、モチベーションを維持しやすいというメリットがあります。
また、近年は学習の進め方やキャリアの悩みについてなど、親身になって相談に乗ってくれるメンタリングサービスが充実しているスクールも多いです。
さらに、キャリアサポートも充実しており、一定の条件を満たせば職業訓練給付金などの支援を受けられる民間スクールもあります。
数十万円程度お金がかかりますが、手に職を得ることで将来約束される収入を考えれば、出し惜しみするべきではありません。
高学歴フリーター脱却の心得
今までなかなか抜け出せなかった高学歴フリーターを脱却するためには、今までの考え方を変える必要があります。
ここでは高学歴フリーターをいち早く脱却するために心得ておくべきことを3つまとめました。
できる限り早く高学歴フリーターを脱却するためにもぜひ読んでください。
プライドを捨てて仕事を得ることを最優先
ここまでにも何度か書いているように、邪魔なプライドは捨てましょう。
せっかく高学歴なのだから良い会社に入らなければ……と、つい周囲の期待に応えようとする姿勢になりがちです。
まずはフリーターを脱却し、仕事を得ることが最優先と心得ましょう。良い会社に入ることを目指すのは、そこからです。
小さくてもすぐに仕事をして稼ぐことを考える
専門スクールや通信講座などで勉強をしているのになかなか仕事にありつけない人もいます。知識があっても実務経験に乏しく、責任を持って仕事をするという経験が少ないからですね。
まずは小さくてもすぐに仕事をして稼ぐことを考えましょう。クラウドソーシングでタスクなどの簡単な仕事をこなしていくだけでも収入を得ることにつながり、実務経験にもなります。
コツコツとスキルを磨いていきながらお金も稼げるようになれば、自信がついて、結果的に就職成功や独立につながるのです。
期限を切って目標を立て、計画的に行動する
高学歴フリーターを抜け出したくても抜け出せない理由の一つは、期限が無いことです。
逆に期限があれば、やらざるをえないという心理が働きます。
高学歴な人は勉強もしっかりやってきているわけですから、期限を切って目標を立てればコツコツ行動できるはずです。
3ヶ月後には脱却、半年後には脱却、といった目標を立てるだけだとあまり意味がありません。曖昧すぎるからですね。
そこから逆算していつ、何をやるべきかという小さい目標を設定していくことで、高学歴フリーター脱却のスピードは格段に上がります。
高学歴フリーターの強みを活かしてまずは目標を立てましょう。
高学歴フリーターから人生逆転を目指せるおすすめの仕事
せっかくなら高学歴フリーターを脱却するだけではなく、しっかり収入も得て将来も安泰な仕事が欲しい、というのが本音ですよね。
フリーターというだけで社会的信用が低いため、周囲から心ない言葉をかけられることも多かったでしょう。今からでも人生逆転を目指せるおすすめの仕事をご紹介します。
WEBデザイナー
思わず見たくなるWEBサイトを制作するのがWEBデザイナーの仕事です。
WEBサイト全体のデザインを作る他、ロゴやサイトのメインビジュアル、バナーといったパーツのデザインを制作するなど、仕事の幅は多岐にわたります。
WEBコンテンツだけではなく、印刷物をデザインすることもあり、幅広い仕事を請け負えれば、高収入につながるのです。
仕事柄、WEBデザイナーの方ともお仕事する機会が多いのですが、オンライン化が進む現代では、ますます需要が高まっており、人手不足の業界でもあります。
在宅ワークもできるので、育児や介護といった将来の懸念を考えてもおすすめの仕事です。
プログラマー
プログラマーはソフトウェアやシステムを、プログラミング言語で制作する仕事です。
システムの仕様はエンジニアが行い、それに基づいてプログラマーが制作します。
プログラミング言語にも様々あり、複数言語が使えれば、幅広く仕事を請け負えるので、収入アップにつながります。
常に人手不足な上、近年は需要も増しているため、実務経験を積んだプログラマーになれば引く手数多です。
プログラミング言語によってはあまり使われないものもあるので、勉強する際はどんな仕事をしたいかを考えて、プログラミング言語を学びましょう。
WEBディレクター
WEBディレクターは、WEBサイト制作プロジェクトの進行管理をする仕事です。
デザイナーやフロントエンドエンジニアとコミュニケーションを取りながら、クライアントの希望をヒアリングし、制作していきます。
制作スケジュール通りに進行することはもちろん、クライアントの希望を叶えるクオリティを担保するのもディレクターの役割です。
時にはサイトに使う写真を撮影するためにカメラマンを手配したり、インタビュー記事を書くライターを手配したりと、仕事の範囲は多岐にわたります。
WEBサイト制作の需要が高まっている今、WEBディレクターの需要も高くなっており、穴場の仕事と言えます。
在宅ワークやフリーランスとして仕事をする道もあり、長く続けやすいお勧めの仕事です。
WEBアナリスト
WEBアナリストは、WEBサイトのデータを分析し、クライアントの目的を叶えるために改善の提案をしていく仕事です。
まだスキルのある人材が少なく、実務経験を積めば引く手数多になるでしょう。
ウェブ解析士など、スキルを証明する資格を持っておくと、転職活動の際にアピールしやすくなります。
WEBアナリストは頭脳労働なので、勉強をしっかりしてきた人には向いている仕事と言えます。
CADオペレーター
CADオペレーターは、CADソフトを利用して、建築のデザイン設計をする仕事です。
建築の仕事は常に一定の需要があり、安定職と言えますが、まだ認知度の低い仕事なので今が狙い目と言えます。
新しいことに挑戦したいなら、CADを学んでみてはいかがでしょうか。
高学歴フリーター脱却は一日でも早いのが一番
高学歴フリーターを脱却したい少しでも思ったら、今すぐに行動に移しましょう。というのも大学卒業してからのフリーター期間というのは
まずは脱却目標期限を決めることからで構いません。むしろそこからがスタートです。
高学歴だから有利に働くことはなくても、コツコツ勉強して培った強みは無駄になりません。
悩み考えるのはそろそろ一旦お休みして、人生逆転の一歩を踏み出しましょう。