中卒が就職できない理由と高給な仕事を得る方法

中卒は就職できない

今や少数派となってしまった中卒。

  • 「今の時代に中卒で就職なんて無理!」
  • 「今からでも学校入り直すべき?」

中卒での就職を無理と決めつけるのも、学校に入り直すという選択をするのもまだ早いです。

中卒でもポイントを押さえれば就職する方法はあります。

また、なぜ中卒だと敬遠されるのか、理由がわかれば対策もできますよね。

そこでこの記事では中卒が就職できないといわれる理由と中卒でも就職するコツ、おすすめの仕事についてお話します。

「中卒は就職できない」と噂されるのはなぜ?

中卒は就職が出来ない
「中卒は就職できない」というのはよく言われることですが、それはなぜなのかご存じですか?

中卒のデメリットを理解していれば、リカバリー方法も見つけやすくなります。

以下に中卒が就職できないと言われる理由を3つお話します。

学歴社会の名残

少し前までの日本では当たり前のように学歴差別がまかり通る「学歴社会」でした。

中卒より高卒、高卒より大卒が優秀であるという考えが主流だったんですね。

それが今や大卒も珍しくなくなり、学歴に関係なく能力のある人がいると言う考えに変わりつつあります。

そうはいってもまだまだ学歴によりふるいにかける制度も多く、高学歴であることを1つの基準とする企業が大半なのです。

「中卒」から連想される人物像

「中卒」と聞いてどんな人を思い浮かべますか?

  • 勉強する気がない
  • 努力ができない
  • 忍耐力がない
  • ちゃらんぽらん
  • 将来を考えていない

この辺りが主流でしょう。

もちろんそんな人ばかりではありません。 様々な事情でやむをえず中卒という人もいます。

それでも、中卒というだけで人として悪印象を持たれてしまうため、採用面接においていきなりマイナスからのスタートになってしまうのです。

中卒が就職できないといわれる最も大きな理由といえます。

「高卒以上」という求人の壁

ほとんどの求人広告には「高卒以上」という条件がついています。

つまり、高卒以上でなければ門前払い、というのがほとんどの仕事における現状です。

これは中卒者にとって、苦しい現実といえます。

データで見る中卒就職者の実態とは?

データから見る就職状態
中卒で就職する人が実際どのくらいいて、どれだけの求人があるのかを知ることで、中卒就職者の実態が見えてきます。

ここではデータで中卒就職者の現実をお見せします。

中卒就職者の割合

中卒で就職する人の割合はどれくらいなのでしょうか。

ここではハローワークにおける求人数と求職者数、有効求人倍率を見ていきます。データの参照元はハローワークの公式サイトです。

そもそもの話になりますが、有効求人倍率とは1人の求職者に対してどれだけの求人数があるかという数値です。これが高ければ高いほど、就職しやすい情勢といえます。

令和3年3月の中学新卒者の場合、求職者数866人に対して求人数は933。有効求人倍率は1.08倍です。

同年の高卒新卒者の有効求人倍率が2.43倍であることを考えると、1人当たりの求人数は半分以下ですから、狭き門であることがわかるでしょう。

中卒就職者の賃金

中卒就職者の平均年収はやや古いデータになりますが、2017年における厚生労働省の調査によると、250万円ほどです。

その一方で平成30年(2018年)の厚生労働省の発表データを見ると大卒者の平均年収は400.5万円。

調査データの年度が1年違うために単純な比較はできませんが、年収で150万円ほどの差があることが分かります。

この差は積もり積もって老後に響くので、貯蓄ができないまま気づけば老後を迎えている、ということになりかねません。

中卒で就職できたとしても、それだけで安泰とはいえないことがわかります。

職場での学歴差別

仮に中卒で就職できたとしても、職場での学歴差別という問題に直面することがあります。

就職した職場にいるのは中卒就職者ばかりではありません。高卒就職者も大卒就職者もいる場合があります。

賃金格差だけでなく、中卒者には昇給や昇格のチャンスがなかなか回ってこないこともあります。

学歴により就職できないという不利だけでなく、就職してからも学歴差別が起こりうることは覚悟しておきましょう。

中卒でも正社員になれるおすすめの仕事

おすすめの仕事一覧
先ほどのハローワークにおける求人数を見ても分かる通り、中卒でも正社員になれる仕事はあります。

ここでは中卒でも正社員になりやすいおすすめの仕事を4つご紹介します。

工場勤務

絶対的に人手が必要な工場労働者は、学歴不問の求人募集がほとんどです。

マニュアルがしっかりしており、学歴に左右される要素がほとんど無いからですね。

ライン作業と呼ばれる機械を使った流れ作業である以上、休憩時間や休日がしっかりしており、意外とホワイトな企業が多いのが特徴です。

選り好みしなければ求人も豊富にあるので、中卒就職者にとって最も一般的な道といえます。

飲食業

こちらも絶対的に人手が必要な仕事のため、中卒者への求人も多いです。

人と接する仕事で特別なスキルを必要としないため、学力が低くても問題ありません。

それに飲食業の多くは求人条件に「学歴不問」というありがたい文言を出しているので中卒でも内定を取りやすいです。

この学歴が不利にならずに仕事にありつけるうえに特別なスキルが求められない飲食業は仕事を探しているのでしたら非常に狙い目な業界といえます。

工事現場仕事

肉体労働中の肉体労働である現場仕事は、学歴不問の募集が多いです。

学歴よりも若さや体力が重視されるので、特に中学新卒者なら活躍できる仕事といえます。

基本的に力仕事は体力勝負であり、高齢になればできなくなる仕事です。その点で採用において中卒者が有利になる仕事といえます。

営業職(販売職)

意外かもしれませんが営業職や販売職は中卒者に向いています。

成果が目に見えやすく、学歴関係なく正当な評価が得やすい仕事だからですね。

稼ぎにこだわるのであれば、完全歩合制で売上をあげることにこだわって収益を伸ばす方法もあります。

もちろん自分の営業力が無ければ収入ゼロというリスクが伴うため、注意は必要です。

中卒でも大卒並みに稼ぐたった一つの方法

低学歴がお金を稼ぐ方法
中卒者のデメリットをかなりお話してしまったため、

  • 「中卒だとやはり就職できないのではないか?」
  • 「就職できても稼げないのでは?」

こういった疑問をお持ちかもしれませんね。

実は中卒でも大卒並みかそれ以上に稼ぐ方法があります。

そのたった一つの方法とは、売上に直結するスキルを身につけてそれを生かした仕事に就くことです。

稼げるスキルを身につけ、手に職を得てしまえば学歴の壁は簡単に越えられます。中卒だから就職できないなんてことも心配する必要はありません。

ではそのスキルはどうやって身につければ良いのか?

学歴の壁を越えるスキルを身につける方法

スキルを身に付ける方法
学歴の壁を越えるスキルを身につける方法は色々あります。

何を優先したいかどうかで選ぶべき方法が変わってくるのです。

ここでは最も一般的なものから確実性の高いものまで3つの方法をご紹介します。

独学で勉強

最も手っ取り早く始められて、お金も比較的安く済むのが独学です。

今は書店で数多くの資格やスキルを身につけられる書籍が売られています。

インターネットでも、無料でスキルのトレーニングができるサイトも多いです。

例えばCODEPREPというサイトは手を動かしながらプログラミングの基礎を無料で学ぶことができます。

無料といえどカリキュラムがわかりやすく一問一答形式で出題される練習問題などもあるので、初心者にはうってつけのサイトです。

スキルを持つ人に弟子入りする

いわゆる職人方式で、既にそのスキルを持っていて極めている人に教えを請うという方法もあります。

そうはいっても堅苦しく考えることはありません。

要するに自分よりできる人に教えてもらえば良いのです。いたってシンプルな話ですよね。

知り合いに何か手に職を持って成功している人がいれば、その人に手伝わせてほしいとお願いして修行すれば勉強になります。

自分の知り合いにいないのなら、インターンシップや未経験者枠などを利用して、働きながらスキルを身につけていくこともできます。

未経験者歓迎などの教育前提の場合は、若ければ若いほど飲み込みが早いと思ってもらえるので、中学新卒者は有利にはたらくこともあります。

専門スクールに通う

確実に就職したいのであれば、専門スクールに通うのが一番の近道です。

スキルの教育にも就職にも強いパイプを持っているからですね。

お金はスクール次第でだいたい30万円〜50万円程度かかりますが、その分教育に長けた先生から授業を受けたり、就職のサポートを受けたりすることができます。

ただし、スクールはピンからキリまであるので、事前に講師の授業の様子や就職サポートの内容を調べておきましょう。

学歴不問!?中卒でも就職できて稼げる仕事

稼げる仕事
学歴不問の仕事は先ほど挙げたものに限りません。

スキルを身につければできる仕事は学歴関係なく活躍できるチャンスがあります。

ここでは中卒でも就職できて高収入が見込める仕事をご紹介します。

WEBデザイナー

WEBデザイナーはデザインソフトを使いこなしてサイトの見た目をデザインする仕事です。

ソフトの使い方さえ覚えてしまえば簡単な仕事から取り組むことができるので、勉強の成果がすぐに実感できます。

サイト全体のデザインなど、仕事の規模が大きくなればなるほど難易度は上がりますが、高収入も見込めます。

はっきり言ってしまえばパソコン関係は若者のほうが強い分野なので、若いうちのほうが採用されやすいといえます。

WEBデザイナーなら年収300万円以上は期待できるので、中卒の就職と考えれば破格の待遇です。

プログラマー

高給取りにこだわるならプログラマーがうってつけです。

プログラミングスキルを身につけてアプリやWEBサービスの開発をすることで、IT社会の支えとなれるでしょう。

ただでさえプログラマーは不足しているので、スキルさえ持っていれば採用される確率はグッと高まります。

年収1,000万円も夢見ることができる数少ない仕事であり、学歴がほとんど関係ない実力社会です。

まさに人生一発逆転のチャンスを掴める仕事といえるでしょう。

CADオペレーター

聞き慣れない仕事かもしれませんが、建築業界を支えているのがCADオペレーターです。

設計やデザインの図面をCADというソフトを用いて作成します。

在宅勤務も可能になるという今の時代に即した仕事でもあります。

男女問わず需要の高い仕事であり、今なら穴場といえます。

安定して稼げるのもポイントです。

中卒就職者の最大の強みは若さ

若さが最大の準備
中卒就職者にあって他にない強みは「若さ」です。

あなたの若さは今しかないものであり、一日一日「若さ」の価値はすたれていきます。

そのため、1日でも早いうちに一歩踏み出すことが重要なのです。

勉強するための本を買うもよし、専門スクールの無料説明会に行くも良し。

まずはとにかく行動しましょう。最後に今のあなたにおすすめの記事をご紹介しますのでぜひご覧ください。
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