本当に非正規社員の末路は悲惨
実は私自身、フリーター・契約社員と非正規雇用で4年ほど働いていた時期があります。
その経験から言えることは、非正規社員の末路は悲惨であり、一日でも早く正社員になった方が良いということです。
この非正規社員の末路が悲惨な理由や非正規という立場で働き続けるとどんな末路を迎えるのか。そしてどうすれば悲惨な未来しかない非正規社員生活から抜け出せるのか、といった内容についてはこれからご紹介していきます。
日本には雇用形態の壁がある
まずはじめにご紹介する非正規社員の末路が悲惨な理由は今の日本には雇用形態に応じて見えない壁があることです。
これはあなたもご存じかもしれませんが、日本の会社の9割は正社員と非正規雇用者を明確に区別しております。具体的な区別の内容としては、
- ボーナスは正社員にしか払わない
- 非正規雇用者には社会保険がない
- 教育や研修制度は正社員のみ
- 非正規社員は単純な仕事しか任されない
- 同一労働でも非正規の給与は正社員より低い
今一覧にした内容をまとめると、非正規社員は正社員と比べて給与が悪い。しかも会社で責任のある仕事は任されないのでキャリアを築くこともできない損な働き方でもある、という結論になるのです。
管理人の知人の30代フリーターの末路
ここまでの内容で正社員と非正規雇用者には明らかな待遇の差があることは分かったと思います。そこで次に非正規労働者として働き続けるとどんな末路が訪れるのかについて考えてみます。
この「非正規社員の末路」を考えるためにも管理人の早稲田大学時代の先輩であり、一度も正社員として働かずに31歳を迎えた山田(仮名)の末路を簡単に紹介します。
ついに就職先が無くなる
山田は大学時代からバンドをやっており、大学卒業後はメジャーデビューをするために定職に就きませんでした。日々の生活としてはアルバイトで生計を立てながらバンド活動に明け暮れておりました。
しかし、28歳になるとバンド仲間が結婚などの理由からグループから次々と脱退し、正社員として働くようになりました。結果としてバンドは解散することになり、ソロで活動をせざるを得ない状況になりました。
なんとか3年間バイトとバンド活動の両立で食いつないでいましたが、メジャーデビューには遠く至りませんでした。
失意の中、仕方がなく正社員として働くことを目指して就職活動を始めることになりました。
しかし、彼は31歳まで定職についていなかったので面接で落ちまくり、メジャーデビューと同様に正社員の切符も獲得出来ませんでした。
結局バイトを続けることに
正社員になれない以上、生活をするためにはバイトをする、という選択肢しか残りませんでした。
その結果として31歳という一般的な企業では中堅と言われる年齢であるにも関わらず、時給1,000円という条件でスーパーでフルタイムで働くしかありませんでした。
しかも時給1,000円の条件ではなかなか貯金も出来ないので、やむを得ず土日と深夜にコンビニで働くというダブルワークをすることに・・・
ダブルワークの結果月収ベースで25万円は安定的に稼げるようになったものの正社員ではないので常に失職リスクがあり、常に生きた心地がしておりませんでした。
女性に振られる
そんな中で彼に転機が訪れました。
その転機というのは、5年間付き合っていた彼女に「将来が見えないから別れて」と言われたことです。
これは彼にとっては相当ショックでしたが、「彼女も今年で28歳になることを考えると31歳でバイト生活の自分に見切りをつけるのは当然だな、」と受け入れるしかありませんでした。
その結果として山田は31歳にも関わらず「定職なし、スキルなし、貯金なし、彼女無し」という状況なのでお先が真っ暗です。
20代の正社員に指図されるのはきつい
今取り上げた山田は正社員にならずに30代を迎えた男の典型例ですが、彼がよくぼやいていたのは「20代の正社員に命令されるのは嫌だ・・・」ということです。
正社員はバイトよりも偉い
これは冒頭でも取り上げましたが、日本の会社の9割は非正規雇用者と正社員を明確に分けます。しかも基本的に正社員の立場は非正規雇用者よりも上です。
また正社員の仕事の中には非正規雇用者の管理をするという業務も含まれる以上、30代が20代の新社会人に管理されることもよくあるのです。
その結果として非正規の悲惨な末路の一つとして30代・40代という中年の年齢にも関わらず、20代前半の若者にこき使われる、という悲惨な末路が生まれるのです。
給与が上がらない
非正規の未来が悲惨である2つ目のポイントは給与です。
普通に正規雇用という形で働けば年に1回か2回ボーナスがあり、毎年少なからず給与が上がります。
しかし、非正規の場合は派遣であれ、契約社員であれバイトであれ、通常ボーナスはありません。
それに昇給に関しても基本的には見込めませんし、仮に昇給が発生したとしても年単位での昇給は時給ベースで数十円程度が通例。
加えてそもそもの時給額に関してはせいぜい1,000円~1,200円。
これではとてもではありませんが十分な額の貯金はできませんし、下手をすると一人暮らしも出来ません。
このように給与の低さのために常に限りなく貧困に近い生活を強いられるのが非正規社員を続けることで直面する悲惨な末路の1つになります。
突然仕事が無くなる
今取り上げた常に貧困と隣り合わせになるのは非正規雇用者の悲惨な末路と言えますが、もっと悲惨な末路としては仕事が無くなることです。
実は非正規雇用者というのは会社からすればいつでも切れる人的リソースである以上、会社の業績が悪くなれば一瞬で首になります。
しかも非正規雇用者は正社員に使われる側である以上、年齢などの理由で「扱いにくい」と思われれば一瞬で会社を追い出されます。
そのため、非正規社員として働くという選択を取り続けることは「明日から来なくてよいよ」と言われる悲惨な末路を待ち続けることを意味するのです。
これはなかなか悲惨な未来だと思わないでしょうか?
アルバイトや派遣はキャリアにならない
非正規の末路が悲惨な理由になる根本的な理由って何だと思いますか?
今の質問に対しては色々な答えが出てくるかもしれませんが、管理人は非正規社員は正社員と違ってキャリアを築けないことにあると思います。
バイトや派遣は責任のある仕事が振られない
非正規社員は期間限定の臨時のスタッフとして見なされるので誰でも出来る仕事しか任されないのが通例です。
例えばあなたがIT系の企業に契約社員やバイトとして入社したケースを考えてみてください。
おそらく任される仕事はデータの入力や現在稼働しているシステムが正常に動いているのかの監視、といった仕事になります。
これらは誰もが面倒でやりたがらないが誰かがやるしかない仕事です。
こういった「誰かがやらなければいけない仕事」は会社の運営上は必要とはいえ、あくまで作業です。そのため、転職の際に求められる実績やキャリアにはならないのです。
結果としてより正社員を目指して転職活動に取り組んでも「キャリアがないから雇う価値がない」と思われて採用されません。
新天地が見つからない上、悲惨な末路になることを知りながらも非正規社員として働くしかないのです。
働いても成長しない
管理人のサラリーマン経験の話になりますが、サラリーマンとして会社で働く意味の一つに仕事を通してスキルを磨ける、ということがあります。
例えば事務職の場合、毎日資料を作ればエクセルをはじめとしたofficeツールを使うスキルはどんどん磨かれます。
それに正社員として雇用される場合、教育担当が付きます。教育担当から仕事を教えてもらえるので会社に行けばスキルやノウハウが学べます。
その一方でアルバイトや契約社員、派遣社員の場合は成長の機会がなかなか与えられません。事実、「どうせすぐ辞めるんでしょ?」と思われてスキルアップの機会を会社から提供されることは基本的にはありません。
それに職場に足を運んでも「○○をやっておいて」といった形で雑用を処理することばかりが求めらますので頑張っても特殊なスキルは身につきません。
就労の意欲がないと思われる
どの企業でも人材を採用するかどうかを決める際に能力と同じくらい人材のやる気を見ます。
その際に非正規社員を長く続けていると職務経歴上から「就労の意思がない人材」と見なされる傾向があります。
また、仮に就労の意思があったとしても「正社員としての勤務先が見つからなかった人材」と見なされるので採用面接でネガティブな印象を与えることになります。
つまり、長い間アルバイトや派遣として働き続けると悲惨な末路を迎えるだけではなく、その悲惨な末路から抜け出すことも難しくなるのです。
先のない非正規社員を辞める3つの方法
これまで非正規社員として働くことが悲惨な末路になると述べましたが、非正規生活を辞める方法については特に取り上げませんでしたよね。
そこでここでは悲惨な末路しかない非正規生活を抜け出すための王道の3つのアプローチを一覧にしてみました。
- 正社員として就職する
- 自分のビジネスを持つ
- 手に職をつけてキャリアップ
今一覧にした非正規雇用者から抜け出す3つの方法の詳細については上から順番にご紹介します。
正社員として就職する
最初に取り上げる悲惨な末路しかない非正規社員生活から別れを告げる方法はどこかの会社で正社員として勤務することです。
事実、正社員になれば有給・ボーナス・それにスキルアップの場が会社から提供される上に基本給も確実に上がるからです。
加えて正社員としての勤務経験は確実に次の転職活動においても役に立ちます。理由はいたってシンプルできちんとした職歴が出来るからです。
そのため、正社員になる意思があるのでしたら今すぐに就職活動を始めたり、現在の職場で正社員にしてもらえるように上司に交渉することをおすすめします。
自分のビジネスを持つ
正社員になるのが王道のアプローチとはいえ、スキルや職歴が理由で正社員になりたくてもなれないこともあるはずです。
そんな時におすすめをしたいのが、非正規社員としての仕事を続けながらも自分のビジネスを持つことを目指すことです。
そもそも「自分のビジネスを持つ」とは何かというと、不動産投資のように誰かに雇われることなく収益が発生するキャッシュマシーンを保有することを意味します。
もちろん不動産投資は元手が必要なので難しいですが、収益が発生するブログサイトを作るなどいくらでもキャッシュマシーンを作る方法はあります。
何か1つでも自分のビジネスを持てば非正規社員としての収入と合わせて所得が増えます。それに自分のビジネスを持てば雇われる側から人を雇う側に人生をシフトさせることもできます。
手に職をつけてキャリアアップ
次に取り上げる非正規社員ならではの悲惨な末路から逃れる方法は「職にあぶれない手に職」を持つことです。
「職にあぶれない手に職」とは何かというと、保有をすればまず仕事に困らなくなる資格やスキルのことを指します。
具体的には税理士の資格だったり、プログラミングのスキルなんかが該当しますね。
こういった手に職を得れば正社員としての就業も出来ますし、フリーランスとして組織に頼らずに働くことも可能です。
結果として失職リスクを常に抱えることになる非正規社員特有の悲惨な末路から逃れることが出来ます。身に付けておきたい手に職となるスキルや資格、それにこれから手に職をつけるコツについては以下のページでまとめているので是非ご覧ください。
→これからスキルやキャリアの武器になる資格を取得したい人向けページ
非正規ならでの武器を利用しよう
4年間の非正規社員生活を送ってきた管理人の経験談になりますが、行動さえ起こせば悲惨な末路しかない非正規社員生活を脱却することは簡単です。
なぜなら、非正規社員には正社員にはないこちらの3つのメリットがあるからです。
- 時間がある
- 複数の企業と契約できる
- 副業の制約がない
ここで取り上げた3つの詳細については上から順番にご紹介します。
時間がある
まず1つ目のポイントになるのは非正規社員には時間があることです。
これは当たり前かもしれませんが、アルバイトや派遣社員のような時給制の給与体系の労働者は時間外の労働をする義務を負いません。
そのため、定時退社が出来ますし、社内の付き合いに参加せずとも特に問題はありません。つまり、自由な時間は正社員よりもあるのです。
この自由な時間を利用すればスキルアップに取り組むことや転職活動に取り組むことが出来ます。
そのため、あなたの行動次第では悲惨な末路しかない非正規社員生活から抜け出すことは決して難しくはないのです。
複数の企業と契約できる
意外と知られていませんが、非正規社員は正社員と違って複数の会社と契約して働くことが出来ます。
そのため、今の会社では非正規社員として働いて当面の収入を手に入れる。そして残った時間で自分の興味があるスキルを学べる会社で働くこともできます。
これを行えば一定期間働いてスキルを得た後に転職をすることや2社目の会社にフルジョインすることも狙えます。
しかも2社で働いている間は、2社から給与を受け取れるので所得も1つの会社で働いていた時よりも格段に増えます。
副業の制約がない
最近では副業解禁の動きがあるとはいえ、正規雇用者の場合は副業が就業規則などで禁止されているケースがほとんどです。
その一方で非正規社員の場合は、正社員と比べると副業が認められる会社が多いです。
そのため、非正規社員として働いていれば仕事以外の時間を副業や自分のビジネスを構築するための準備に回せます。そして準備がうまくいけばサラリーマンを卒業することも可能です。
副業を自由に行えるのはバイトや派遣社員ならではの特権である以上、非正規雇用者は副業を始めて自分の収入を自分で上げるようにしたいですね。
非正規雇用者におすすめの副業やこれから副業で収入を作る方法については以下のページでまとめているので是非ご覧ください。
→おすすめのサイドビジネスと副収入を得るコツ
WEBの勉強を始めよう
これにて今回の内容は終わりになりますので再度に改めてここまで取り上げた内容のポイントをまとめてみました。
- 本当に非正規社員の末路は悲惨
- 非正規のままでは貯金もスキルアップも不可能
- 一日でも早く正社員になるべき
- 正社員になれないなら副業を始めるのが良い
- 手に職を得れば収入アップも正社員になるのも簡単
特に一番最後に取り上げた「手に職を得れば収入アップも正社員になるのも簡単」という点は押さえておきたいですね。
ちなみに手に職を得る、という観点において最もおすすめなのはWEB関係のスキルです。
なぜなら、WEB業界はスキルさえあれば非正規社員としての勤務歴が長く、WEB業界での勤務経験がゼロだったとしても正社員として雇ってくれる会社が無数にあるからです。
この点を考えると悲惨な末路しかない非正規社員として働き続けるのが嫌でしたら今すぐにでもWEB関係のスキルを得るための努力をすることをおすすめします。
最後にこのページに目を通された方に人気がある記事をいくつか取り上げてこのページを終えます。