学歴神話崩壊といわれる現代、増え続けているのが高学歴ニートと呼ばれる人々です。
- 「いい大学を出たはずなのに、気づけば就職もできずに彷徨っている」
- 「ニートになってしまってからなかなか脱却できない……」
このように高学歴にも関わらずニートになってしまっている自分に嫌気が差してしまっている人も多いでしょう。
特に高学歴ニートの場合はただのニート以上に特有の悩みも多くあります。
そんな高学歴ニートに対する疑問を解決するべく、
- 高学歴ニートとは何か?
- 高学歴ニートをなかなか脱却できない理由
- 高学歴ニートを脱却するための方法
- 高学歴ニートを脱却したいなら身につけるべきスキル
これらについて解説します。
高学歴ニートになりかかっている人、脱却したいと思っている人はぜひ読んでください。
近年増え続ける高学歴ニートとは?
近年増え続ける高学歴ニートとはどういう存在なのでしょうか。
なぜ高学歴ニートになってしまうのか、高学歴ニートに待ち受ける悲惨な末路とは何か、赤裸々にお話しします。
なぜ高学歴ニートになってしまうのか?
そもそも高学歴なのになぜニートになってしまうのでしょう?理由は色々とありますが、多くの場合は
- 就職活動に失敗して就職できないまま大学を卒業してニートに
- 一旦就職はしたもののすぐに辞めてしまい、再就職もできずニートに,
ほとんどがこのどちらかに属するでしょう。
学歴があれば就職に困らなかった時代はとっくに過ぎています。今や難関大学出身者でも面接で落とされることは珍しくありません。
また、高学歴であることが逆に足枷となってニートから抜け出せないという側面もあります。
その理由は次の「高学歴ニートをなかなか脱却できない5つの理由」でお話ししていますのでこの先もぜひ読んでくださいね。
高学歴ニートに待ち受ける悲惨な末路
高学歴ニートの場合、一般的なニートよりもさらに悲惨な末路が待っています。
同じニートでも、高学歴ニートの方が周りから白い目で見られやすくなるのです。
- 「高学歴なのに就職できないなんてよほど何かあるのだろう」
- 「高学歴なのにニートなんて怠けているだけ」
そういったあらぬ誤解をされてしまい、ただのニートよりも風当たりが強くなってしまうのが高学歴ニートの悲惨なところです。
この悲惨さを知ってニート人生から逆転をしたいと思いましたら以下のコンテンツをご覧ください。
高学歴ニートをなかなか脱却できない5つの理由
高学歴ニートはなぜ脱却できないのか、不思議に思っている人も多いでしょう。
それには高学歴ニート特有の理由があります。高学歴ニートが脱却困難な5つの理由をお話しします。
高学歴ゆえのプライドの高さ
高学歴ニートの最大の足枷になりやすいのがプライドの高さです。
自分は高学歴だから良い会社に入らなければいけない、と無意識に考えてしまうのは高学歴な自分にプライドを持っているからです。
プライドを持つこと自体は悪くないのですが、変にプライドが高いと足枷になります。
せっかく内定がもらえたとしても、何かと不満な点を見つけて辞めてしまってはいつまでもニートのままです。
「高学歴だからこれくらいの会社に行かなきゃいけない」といったプライドの高さが高学歴ニート脱却を困難にしています。
コミュニケーション能力の不足
高学歴ニートになってしまう人はコミュニケーション能力が不足している傾向にあります。
自分に自信があるためについつい見下した態度を取ってしまったり、周りに対する思いやりに欠けた言動が多かったりすると、悪目立ちしてしまいます。
自分の知識をひけらかしたり喋り過ぎたりといった行為も悪印象です。
このように自分をアピールするために良かれと思ってやってきた行動が、実はコミュニケーション能力不足と見られていることもあるのです。
こういったコミュニケーション能力不足に陥る原因の一つに、学生時代勉強に集中していたがゆえに、様々な人とコミュニケーションを取る機会が少ないというのが挙げられます。
勉強好きな人ほど家庭教師や塾講師といったアルバイトをしていることが多く、コミュニケーションが固定化されがちな傾向もあります。
こうした学生時代の経験の幅の狭さも高学歴ニート脱出を困難にするのです。
周囲の期待という名のプレッシャー
高学歴ニートは周囲の期待という名のプレッシャーに苛まれます。
親や親戚、周りの人々はつい、「良い大学を出ているのだから良い会社に入ってくれるだろう」という期待をしてしまうのです。
しかし、現代は学歴神話が崩壊しており、高学歴だから簡単に就職できるとは限りません。
年齢層が上の人ほどそういった点を理解しきれていないため、親や親族から過度な期待をされてしまうのです。
こういった周囲の期待がプレッシャーとなり、自分で就職の選択肢を狭めた結果、高学歴ニート脱却は遠のきます。
絞り過ぎた就活
自分で就職の選択肢を狭めた結果陥りがちなのが、大手や難関企業に絞り過ぎた就活です。
周囲の期待や高学歴である自分へのプライドもあり、自分の就職先の選択肢を自分で狭めてしまうのです。
また、もう一つの理由として落ち続けたがゆえにこれ以上落とされたくないという思いからエントリー自体を絞ってしまうというのもあります。
高学歴ニートに陥る人は挫折やNOを突きつけられる経験が少ないので、不採用と判断された際の心理的ダメージが大きいのです。就活で初めて心を折られたという人も珍しくないでしょう。
就活は数を打たなければ始まらないのにそれを避けてしまうため、高学歴ニート脱却を困難にしているのです。
頭で考えて行動が遅れる
頭でごちゃごちゃ考えて行動が遅れるのは高学歴ニートにありがちな特徴です。
就活を「情報戦」と捉えたり、効率的に就活をしたいと考えたりするからですね。
それは決して悪いことではありません。ただ、就活においてそのアプローチが通用しないことはよくあります。
そもそもエントリーしなければ選考が進むことはありませんし、合わない企業ばかり見ているから落とされ続けている人もいます。:
お祈りされたら次へ進むしかありませんからね。
就活に限った話ではありませんが、成功するかどうかは思考と行動の掛け合わせで決まります。高学歴ニートをなかなか脱却できないあなたは行動量が不足しているのかもしれません。
失業状態を脱却する方法
高学歴ニートを脱却したいと切実に願うなら行動せよと言いましたが、何をして良いかわからないというのが本音でしょう。
ここでは高学歴ニート脱却に特化した具体的な方法を4つご紹介します。すぐに実践できるものばかりなのでまずはどれか一つでもやってみましょう。
いつニートを辞めるか目標設定する
最初に決めるべきことはいつニートを辞めるかです。
高学歴ニートの人たちは勉強で目標設定して頑張るのに慣れている人が多いですから、ニート脱却においてもそれを生かしましょう。
あまりに非現実的な目標を立てても挫折してしまいますから、状況によりけりですが数ヶ月〜1年単位で設定しましょう。
ただし、日付は具体的に決めることをおすすめします。曖昧な目標設定は言い訳しか生みません。
ニート脱却の期限を切ることで、いつまでに就職を決めるべきでそのために何をすれば良いかも逆算できるはずです。
高学歴ニートだからこそ、計画を立ててコツコツと勉強してきたその強みを発揮するチャンスと捉えましょう。
良い会社に入るよりニート脱却を優先
本当に高学歴ニートを脱却したいなら、優先順位をはっきりさせておきましょう。
まずは高学歴ニートを脱却することが最優先なので、その他のことはある程度妥協するということですね。
例えば、いつまでも良い会社を選り好みしていては決まるものも決まりません。一度高学歴ニートになってしまっている時点であまり選べる立場にないという事実を受け入れましょう。
まずは考え方を変えることが、高学歴ニートを脱却するための一歩です。
今までしたことのないアルバイトを始める
高学歴ニート脱却の方法は就職だけではありません。まずは少しでも働くだけでも、ニート脱却につながります。
自分を変えるためには今までしたこのないアルバイトをしてみましょう。特に、今まで関わったことのない人の多い職場や接客業などがおすすめです。
なぜそれが高学歴ニート脱却になるのかというと、今まで関わったことのない人とのコミュニケーションを取る必要があるからですね。
高学歴ニートに陥りやすい人は偏った人としか付き合いが無いためにコミュニケーション能力が不足していることが多いのです。
コミュニケーション能力を養うためにもアルバイトという形で強制的に今までにない人と関わる機会を作ってみましょう。アルバイトならニートと違って収入もあるわけですから一石二鳥。
手に職となるスキルの勉強を始める
とにかく確実に就職して収入を上げたいのであれば、手に職となるスキルの勉強を始めましょう。
手に職となるスキルがあれば、ニートというマイナスポイントを補ってむしろプラスに変えることができるからです。
実際、大学中退というマイナス経歴を持ちながらもWEBのスキルを持っていたために就活を始めて約2週間で制作会社に採用された実例もあります。
当然スキルの勉強をするには時間もお金もかかりますが、それを補って余りある収入につながると考えれば、投資する価値はあります。
高学歴ニートを脱却して高給取りにもなれると考えればここで出し惜しみするのはもったいないですね。手に職をつける際に役立つ情報については以下のページでまとめておりますので是非ご覧ください。
高スペック無就業者が身につけるべきおすすめのスキル
高学歴ニートを脱却するにはスキルを身につけるのが良いと言っても、なんでも良いわけではありません。
中には職をつけるのが難しかったり、収入につながりにくかったりするものもあるのです。
ここでは高学歴ニートを脱却するために身につけたいおすすめのスキルを5つご紹介します。迷ったらこの中から興味のあるものを選んでみましょう。
WEBデザイン
WEBデザインのスキルは汎用性が高く、手に職をつけたいならぜひ身につけるべきです。
仕事の幅が広く、就職する上でも在宅で仕事をしたいという場合でも役立つスキルだからですね。
特に今の時代は感染症対策の影響でWEB関連の仕事が増えており、WEBデザイナーの需要はますます高まりつつあります。
スキルによりますが、平均年収300万円位は固いといえます。もちろんデザインスキルが高ければ高いほど年収は上がりやすくなるのでそこは頑張り次第です。
専門スクールや通信教育もあり、独学でも学びやすいのでまずは書籍を探してみましょう。
プログラミング
収入を重視するのであれば、最もおすすめなのがプログラミングを学ぶことです。
IT化が進む現代ではますますプログラマーの需要が高まっており、常々人手不足なので採用率も高いからですね。
年収1000万プレイヤーを狙える高給取りの仕事でもあり、収入重視であればプログラミングスキルを学ぶのが最も効率的です。
ただし、プログラミングを学ぶ人の中には挫折者も多く、いかに根気よく努力できるかどうかが鍵になります。
今まで勉強を頑張ってきた高学歴ニートだからこそ勉強することには慣れていますから、その強みを生かしましょう。
CAD
CADというスキルを聞き慣れない人も多いでしょう。こちらは建築関係のデザインに使われる言語です。
このCADを使って建築デザインの設計をする人はCADオペレーターと呼ばれます。
まだあまり知られていない職業でもあり、人気の高い職種と比べると穴場といえます。
CADの勉強は必要ですが、スクールや通信教育などで簡単に学ぶことができるのでおすすめです。
また、門戸は狭いものの未経験からの募集枠もあるので探してみると良いでしょう。
まだ知られていないからこそCADができるとちょっとした自慢になるかもしれませんね。
ライティング
ライティングスキルとは、その名の通り文章を書くスキルのことです。
文章を書くなどというと誰でもできると思われがちですが、正しい日本語やわかりやすい文章が書ける人は多くありません。
その点、高学歴な人はある程度の国語力があるため、文章力が比較的高いといえます。
ライターの収入は低いと思われがちですが、SEOライティングやセールスライティングといった特別なスキルを持つライターは高収入な人も多いです。
WEBライターは会社で働く他、フリーランスで働く人も多い業界なので、このご時世でも仕事が豊富です。
今はクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトで簡単なライティング案件もあります。報酬額は少なくても、ニート脱却のために試してみる価値はありますよ。
セールス
セールスはその名の通り、営業で売り上げを上げるためのスキルです。
営業というと、誰でもできる仕事と思われがちですが、継続的に売り上げを上げられる営業マンはそう多くありません。
仕事は多くありますが、あまり人気のない職種でもあるので就職しやすいといえます。
営業は売り上げという目に見える成果が数字で見られますから、正当に評価されやすい仕事でもあります。
営業力に自信がつけば、フルコミッション(完全成果報酬)で仕事をすることで高収入を目指すこともできます。
物を売るスキルは全ての仕事において関わってくる汎用性の高いスキルですから、学んで損はないでしょう。
今の状態から脱出したいのなら考えるより行動
高学歴ニートを脱却したい人に最も大事にしてほしいことが、「考えるより行動せよ」ということです。
今まで真面目に勉強をしてきて考える習慣がある人ほど、行動量を増やせば成功します。
逆にいくら頭が良くても行動しなければ、いつまでも高学歴ニートを脱却できないままです。
まずは高学歴ニートをいつ脱却するのか、目標設定から始めてみましょう。それが人生逆転の第一歩になります。
最後にニートから脱出する際に役立つページをご紹介しますので是非ご覧ください。