- 「そろそろ育児も終えて落ち着いたので仕事がしたい」
- 「50代から手に職をつけるのは難しいのかな?」
育児などでキャリア断絶したものの、それらを終えて時間に余裕ができてくると、こんな悩みが出てきますよね。
今からでも遅くはありませんし50代から手に職をつける人も実は少なくありません。今から手に職をつけることに関心を持つあなたのためにこの記事では、
- 50代からでも手に職をつけるべき理由
- 手に職なしの老後の悲惨さ
- 50代でも手に職をつけられる仕事とは
- 50代で手に職を得るためにおすすめの資格
- 50代が手に職をつけるためのポイント
といった内容についてまとめてみました。50代で手に職がない不安を抱えている人はぜひとも読んでください。
50代からでも手に職をつけるべき5つの理由
50代ですと、今からではもう遅いのではないか、と思っている人も多いでしょう。
そんなことはありません。
むしろ今がラストチャンスとすらいえます。今からでも手に職をつけるべき理由を5つ解説します。
大不況で失職リスクがある
現在は東京オリンピックの延期の影響で大不況になりつつあります。不況がこのまま続けば、当然失職リスクが高くなります。
現実に筆者の周りでも、不況の影響で今の仕事を解雇された、という声を複数聞いています。
仕事を失ってしまえば、当然収入源を断たれますよね。
スキルも資格も無いまま50代を超えての失職では再就職も難しくなるのは必至です。
しかし手に職があれば、失職しても再就職できる見込みがあります。だからこそ、50代でも手に職を得たほうが良いのです。
老後資金を貯めるため
老後資金を貯めるなら、手に職をつけるべきです。
今は旦那の収入だけで生計を立てられるかもしれませんが、貯金をする余裕があるでしょうか。
老後資金は200万円必要だといわれています。これを貯金して準備できているという人は少ないでしょう。
今から急ピッチで老後資金を貯金するためには、収入を上げるしかありません。そのためには50代からでも手に職をつけるのが最も手っ取り早いのです。
医療費の確保
50代にもなれば、病気などで医療機関にかかる確率は高くなる一方です。
ましてや今日のストレス社会ではいつ心の病に陥ったり、体に不具合が発生して働けなくなってしまったとしてもおかしくはありません。
入院を一週間もすれば10万円を超える費用が発生することもあります。まとまった出費が突然来ても焦らないために、家計に余裕が欲しいですよね。
しかし、コンビニやスーパーのアルバイトのような時給が安い仕事をしていては十分な貯金をするのは不可能。
高額になりがちな通院・入院の費用が突然発生しても困らないだけの貯金をするためには手に職をつけて収入を増やすことが欠かせないのです。
仕事を得られるギリギリの年齢
50代で手に職をつけるのは難しい、と思う人も多いでしょうが、むしろ今がラストチャンスです。
50代でも難しいなら、この先仕事を得られる見込みは格段に減ります。
50代ならバリバリ働いている人もまだいる年代ですが、60代になれば一気に定年退職間近というのが現実。
ですから50代の今が、手に職をつけるラストチャンスなのです。
50代で手に職なしの老後は辛い
もしも50代で手に職もなく、老後を迎えたらどうなるでしょうか。そこには悲惨な未来が待っています。
結果としてほぼ1人の収入で家計を保ってきた場合、貯金もろくにないまま老後を迎え、もらえるかもわからない年金を頼って生活するしかありません。
お金が無くなって生活に困ったとしても、若い時のようにとりあえずアルバイトをしようという手段はなかなか通用しません。
同じ条件下であれば、ほとんどのアルバイト先が若手のほうを選ぶからです。
そもそも自分自身、肉体労働が体にこたえてできなくなっていくでしょう。無理してケガをすればそれこそ医療費がかさむだけです。
お金がなくてとにかく仕事をしたくてもできない、という未来を迎える前に、50代のうちから手に職をつけて収入源を確保したいところですね。
50代でも手に職をつけたい!今からできる仕事とは?
「そうはいっても50代からできる仕事なんてありますか?」
こう考える人も多いでしょう。実は意外と50代の人が活躍している仕事はあります。
就職において若手人材と無理に争うよりも、最初から年上の人間を欲している業界に絞ったほうが、職を得やすいですよね。
ここでは50代でも働きやすいおすすめの仕事を5つご紹介します。
工場での製造管理
工場での製造管理業務は、比較的50代でも活躍しやすく、求人が多いです。男性のイメージが強いかもしれませんが、意外と女性も多く働いています。
機械のメンテナンスや工場で働く様々な人を管理するのが仕事なので、年齢を重ねた人のほうが良いことも多いのです。
一般的に年上の人間から言われたことのほうが聞きやすいですからね。
工場仕事は製造ラインなどの関係で時間がきっちり決まっていることが多く、職場環境としてもホワイトなところが多いというのも嬉しいポイントです。
ビルメンテナンス
オフィスビルなどを綺麗に安全に保つビルメンテナンス業も50代が活躍しやすい職場です。
ビルがある限り仕事はなくならないため、比較的安定した仕事でもあります。
勤務時間もきっちり決まっていて肉体的な負荷も少ないため、50代でも無理なく働けるといえますね。
無資格でもできる仕事ではありますが、資格取得支援制度もあり、仕事の隙間時間を利用して資格を勉強しておけば立派な手に職となる仕事です。
飲食業
ブラック扱いされる飲食業界ですが、50代でも働く人は多いです。
飲食業というと、外食チェーン店などをイメージしがちですが、実際はもっと幅広く仕事があります。
例えば従業員食堂の調理師などは、日々の料理経験を生かして調理師免許を取得することで、仕事を得やすくなります。
経験を重ねた主婦ならではのスキルを生かして手に職を得やすいのは、50代の強みですね。
介護職
きついイメージのある介護職ですが、世間の評判だけで敬遠してはもったいないです。
高齢化で仕事は増える一方であり、今や立派に安定職といえます。
介護の仕事は要介護者の身の回りの世話を手伝う仕事ですから、世話好きな主婦には案外向いている仕事です。
家に1人でいるよりも、利用者や職員と話しながら仕事ができて楽しいという人もいます。
加えて介護福祉士などの資格を得ることで、他の施設でも通用しやすくなるのが良いところです。
50代からでも立派に活躍できる手に職といえます。
医療事務
事務職の中でも少し特殊なのが医療事務です。
病院の受付や薬局関係の事務を担当するのが医療事務の仕事。
診療報酬についての知識など、一般事務よりも覚えることは多くなりますが、その分給料も比較的高いのが特徴です。
無資格でも医療事務の仕事はできますが、医療事務にまつわる資格を取得することで、より選考で有利になることもできます。
肉体労働は少なく、落ち着きや信用といった要素が重視されるために50代が活躍しやすい手に職といえます。
50代でも手に職を得るためにおすすめの資格
50代から手に職をつけるべきといっても、はっきり言ってスキルも資格もない状態では難しいです。
そうはいっても50代から勉強して資格を取得してから仕事を探して……という段階を踏むことを考えれば、資格の勉強にそこまで時間をかけていられる状況でもありません。
では、どんな資格を勉強すれば良いのでしょうか。
ここでは50代で手に職をつけたい人が目指すべきおすすめの資格を5つご紹介します。
医療事務の資格
無資格でも働けるものの、特殊な知識を必要とする医療事務には、いくつか推奨される資格があります。
資格を取得すれば、無資格で働こうとしている人と差別化することができるというメリットがあるため、ぜひ取得すべきです。
医療事務の仕事に役立つ資格は10数種類ありますが、代表的なものは
- 調剤事務管理士技能認定試験
- 調剤報酬請求事務専門士
- 診療情報管理士認定試験
- 病歴記録管理士資格認定試験
- 医事コンピュータ技能検定試験
- 医事オペレータ技能認定試験
- レセプト点検業務技能検定試験
- 医事情報システムオペレーター
こういった調剤系やレセプト業務系の資格がおすすめです。
介護福祉士
介護福祉士は、法律で認められた国家資格です。
介護の仕事に就く上では非常に重宝される資格であり、転職や再就職には有利に働きます。
介護職は今でさえ人手不足です。
50代から手に職をつけたいなら、取るべき資格といえます。
宅建
宅建(宅地建物取引士)とは、土地や建物を扱う仕事で役立つ資格です。
いわゆる不動産業界の仕事をする上で有利に働くのはもちろんですが、住宅ローンを扱う金融業界などでも1目置かれます。
独立して不動産を扱う場合やプライベートにおける住宅購入にも役立つなど、その活用幅は広いです。
難易度がそれなりに高い資格ですが、手に職となるメリットの大きさを考えれば50代からでも取る意味はあります。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーの資格であるFP技能検定は、いわゆるお金回りのスペシャリストの資格です。
具体的には、
- 資金計画
- 資産運用
- 節税
- リスク管理
- 不動産相続
こういった内容をマスターした人といえます。
FP技能検定を取得しなくてもファイナンシャルプランナーになることはできますが、有資格者かどうかでその信頼性や専門性の高さは大きく変わります。
特にファイナンシャルプランナーとして独立を考えるなら、ぜひとも資格を取っておきたいところですね。
プライベートのお金回りの問題解決にも役立ちますから、一石二鳥の資格といえます。
こういった堅い仕事は信用されやすい50代の人が活躍しやすい手に職なのです。
社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は、会社の人事や労務に関わる問題解決や手続き代行をする資格です。
雇用保険や健康保険、厚生年金保険といった手続きの書類作成や事務代行など、社労士にしかできない仕事も多くあります。
円滑なコミュニケーション力やきめ細やかな対応が求められるため、女性が活躍しやすい仕事です。
定年という概念も無いため、50代から資格取得をしても長く活かせる手に職といえます。
50代が手に職をつけるためのポイント
若手と比べて不利な50代でも手に職をつけるためには、いくつか押さえるべきポイントがあります。
若い頃と同じような就活をしても不利になるだけですが、50代に合ったやり方をすれば正社員として働くことや独立して仕事をすることも夢ではありません。
ここでは50代でも手に職をつけるためのポイントを5つ解説します。
まずは在宅ワークをしてみる
今はあまり仕事をしていなくて時間に余裕があるという人は、簡単にできる在宅ワークから始めてみましょう。
50代にもなると、いよいよ無理のきかない歳になってきますから、在宅で仕事もできたほうが良いのです。
在宅の仕事はクラウドワークスなどを使えばいくらでも見つかります。
そこでまずはクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトで簡単な在宅ワークから始めてみましょう。
専門スクールや通信講座を活用する
今までおすすめした資格はどれも難易度がある程度高く、しっかり勉強する必要があります。
独学では時間がかかりますから、プロに教わる専門スクールや通信講座を活用しましょう。
短期間で効率的に学べるカリキュラムが組まれているので、50代からの資格取得でも手に職を得るところまで持って行きやすくなります。
就職サポートがあるところだとなお良いでしょう。
転職しやすい業界に絞る
50代からの手に職は選り好みしてはいけません。
あまりにも向いていない仕事に就くのは地獄でしかありませんが、若い頃の就職活動よりもある程度の妥協は必要です。
50代からでも活躍しやすい業界や、人手不足で求人の多い職種に絞って転職活動をするのが鉄則といえます。
仮にどこか不満があったとしても無職になって老後に悲惨な思いをするよりはマシだと考えましょう。
資格取得支援制度のあるところを選ぶ
資格取得はしたいけれどもお金がかかるのがネック、という人は資格取得支援制度を活用しましょう。企業によっては資格取得の費用をサポートしてくれるところもあります。
入社してから資格の勉強をするという姿勢は評価されやすいので、そういう点でもおすすめですね。50代からでも勉強すれば、手に職はつけられるのです。
50代向けの転職エージェントを選ぶ
転職エージェントは数多くありますが、それぞれの強みや特性は全く違います。
若手の求人が多く来るところもあれば、年齢層の高い求人が多いところもあるのです。
転職エージェントのレビューの中には年代を書いているところも多いので、参考にして選びましょう。
50代の就職に強いエージェントを選べるかどうかは就活の成否を大きく左右します。
50代でも手に職を得たいなら努力と覚悟が必要
50代からでも手に職を得ることは、決して簡単ではありません。
若手に負けない強みを得るために、勉強も必死でする必要があります。
一方で、若い人にはない落ち着きや安心感を出せるといった強みもあるのです。
自分の強みを活かせる手に職を選べば、今からでも人生は変えられます。
明るい将来にするためにも、ラストチャンスを逃さず今すぐ行動してみてください。