ワーキングプアに陥る理由と脱出方法

ワーキングプア

一生懸命働いているのに生活が苦しくて辛い思いをしていませんか?

近年そういった人たちが増えており、「ワーキングプア(=働く貧困層)」と言われています。

もちろん好きでワーキングプアになっているわけではないでしょう。むしろなんとか脱出したいのにできないという思いを抱えているはずです。

実は管理人自身もワーキングプア状態だった経験があるので、今のあなたのつらさは痛いほどよくわかります。

そこでこのページでは昔の私のようになんとか貧困状況から脱出しようとしているあなたのお役に立てればと思い、

  • ワーキングプアとはなんなのか
  • なぜワーキングプアに陥るのか
  • ワーキングプアになりやすい人の特徴
  • ワーキングプアを脱出する方法

といった内容についてまとめてみました。

働いているのに生活が苦しいワーキングプアとは

ワーキングプアとは?
あなたはワーキングプアと呼ばれる人たちに対してどんなイメージがありますか?

そもそもワーキングプアとはなんなのか、そしてどういった人がワーキングプアと呼ばれるのか、というのを明らかにしていきます。

ワーキングプアの定義

日本でワーキングプアというと、Wikipidiaで記載されていな内容の表記が参考になるので引用させて頂きます。

「正社員並み、あるいは正社員としてフルタイムで働いてもギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準にも満たない収入しか得られない就労者の社会層」

参照元:Wikipediaの該当ページ

ちなみに生活保護というのは、「健康で文化的な最低限度の生活」を全国民が送れるように国が支援する制度です。

具体的には毎月支援金が給付され、生活に必要と認められたサービスが無償で受けられるようになります。

生活保護によってもらえる給付金の水準は人によって様々ですが、単身世帯なら1ヶ月にもらえる金額が10万円〜13万円というのが一般的です。

この他に医療費等様々なサービスを無償で受けられるため、実際には年収200万円程度の生活というイメージです。

働いているのにも関わらず生活保護並みの金額かそれ以下しか稼げない仕事で生活している人々をワーキングプアと呼びます。

ワーキングプアだった管理人の生活実態

実はワーキングプアだった管理人はどんな生活を送っていたのかというと、今思えばなかなか悲惨でした。

本業と副業で毎日朝10時から翌朝2時まで勤務し、実働時間が14時間を超える日もザラでした。毎日のようにパソコンをいじっていたので常に目が痛かったです。

それとひたすら記事のライティングをしていた時には、キーボードの打ち過ぎで右の親指が動かなくなったりもしていました。おそらく、血行障害ですね。

ただ、親指が動きません、というと仕事が無くなると思ったのでそこは隠して音声入力機能を利用して記事の作成をしていましたね。

挙げ句の果て、当時の社長からは「君は仕事が好きなんだね」という事で誰もやりたがらない仕事を毎回押し付けられて仕事以外何かをした記憶がない日々でした。

これで多い時には手取りで20万円以上は稼いではいたものの、身体も心もストレスが大きすぎて暴飲暴食をしたり、仕事をこなすための書籍代やセミナー代にお金を払いまくったので貯金はたまらないばかりか毎月赤字でした。

本当にお金がない時には業務用の格安の白米を大量に買い込み、ごま塩とふりかけをローテーションにして食費を削っていました。

全然おいしくはないですが、ストレスから一日5回の食事をとっていました。ただ、1日5食食べているのになぜか体重が落ちていました。

ひどい時は1か月で5キロやせるなんてこともありましたね。どうして食べているのに痩せるのかが全く分からなかったんですが、今思うとストレスだったんですね。

「高学歴ワーキングプア」はさらに悲惨

ワーキングプアの中でも最も悲惨な部類は「高学歴ワーキングプア」と呼ばれる人たちです。

いわゆる有名大学や博士課程を卒業するなど輝かしい学歴を持つ人たちでもワーキングプアに陥る例が、近年増えています。

大卒の人間が増えた上、以前ほど学歴社会ではなくなってきたこともあり、高学歴でも正社員になれないままワーキングプアとなってしまうのです。

さらに彼らのワーキングプア脱出を阻む要因の一つは高学歴ゆえのプライドです。

給料の高くない仕事や世間体の悪い仕事には就きたくないという気持ちが邪魔をしてしまい、結果として再就職のハードルが高くなってしまいます。

仕事を選べば選ぶほど、ワーキングプア脱出からは遠のいてしまうのです。ちなみに高学歴ワーキングプアについては以下のページでより詳しくまとめているのでぜひご覧ください。

高学歴ワーキングプアについてもっと知る

ワーキングプアに陥る原因と原因別の脱出方法

原因と解決策
ワーキングプアに陥ってしまう原因は様々です。

原因を特定すれば、解決に向かっていきやすくなります。それぞれの原因別の対処法も交えて原因を分析していきましょう。

夢を追いかけていたらいつの間にか

夢を追いかけるためにあえて正社員の道を選ばず、非正規雇用で働きながら夢のために努力しているのは素晴らしいことです。

残念ながらそういう人がワーキングプアに陥ることは少なくありません。

気付いたときには年齢を重ね、再就職もままならない状態になってしまいます。夢を追いかけるのはもちろん良いのですが、ワーキングプア脱出のためにはある程度の期限を決めて見切りをつけることも大事です。

期限を決めたほうが、夢のために本気になれるというメリットもあります。

育児や出産などのライフイベント

育児休暇や出産休暇といったタイミングで仕事を辞めざるをえなくなり、非正規雇用で働くワーキングプアに陥る人も多いです。

ワーキングプアが女性に多い理由ですね。

育児や出産による休暇が制度上あったとしても取りづらいという現実もあり、ライフイベントによって離職せざるをえないというのもあります。

育児や出産のタイミングで離職したとしても、その間にスキルや資格の勉強をしておくことで、再就職がしやすくなります。

一時的にワーキングプアに陥ったとしても、手に職をつける足がかりがあればワーキングプア脱出の道が拓けます。

給料の安いブラック企業に甘んじている

給料の安いブラック企業に甘んじていると、いつの間にかワーキングプアに陥ってしまいます。

給料が上がらず、残業代もろくに支払われないという状況では、一生懸命働いているのに生活は苦しくなる一方です。

さらにいつまでも働けるわけではないので、働けなくなった時に貯金がないという最悪の状態に陥ります。

ワーキングプアに陥っているときにはリスクに気付きにくいのが怖いところです。

ブラック企業から抜け出すのは楽ではありません。

ワーキングプア脱出のためには自分の会社がブラックであると認識すること、絶対に抜け出すという決意をすることです。

残業代もしっかり出て、同じ時間でももっと稼げる仕事はあります。

就職に失敗してフリーターに

就職に失敗してフリーターとして働かざるをえなくなり、ワーキングプアに陥っている人もいます。

フリーターである自分に劣等感を抱きやすく、卑屈になって肩身の狭い思いをしがちです。

再就職をしたくても、就職失敗の経験からなかなか上手くいかず悩む人も多いでしょう。

就職できなかったのは、就職氷河期などもありますからあなただけのせいではありません。大事なのはそこからどう変わるかです。

マイナスの経歴を抱えている以上、それをプラスに変えるにはスキルや資格を身に着けるのが有効です。

希少価値の高いスキルを持てば、就職できなかった経験など簡単に乗り越えることができます。

ワーキングプアを脱出するためにはフリーター生活の中で勉強時間をしっかり確保して努力するのが近道です。

貧困生活から脱出できない人の特徴

貧困生活から脱出できない人
ワーキングプアから脱出しようと思っても、なかなか抜け出せない人には共通する特徴があります。

あなたにも当てはまるかもしれません。ワーキングプアから抜け出せない原因はこれかもしれないと疑ってみましょう。

真面目で一生懸命

真面目で一生懸命な人ほどワーキングプアに陥りやすいという悲しい現実があります。

なぜかというと、ブラック企業にいても気づかなかったり、1人で頑張りすぎたりしてしまうために、ワーキングプアに甘んじてしまうからです。

ワーキングプアは決して怠け者などではなく、努力の方向性が誤っているだけです。

元々努力できる人だからこそ、その努力をワーキングプア脱出に向けるだけで、人生を変えることができるポテンシャルを秘めています。

不平不満を言わない

不平不満を言わないまま溜め込みやすい人は、ワーキングプアに陥ることが多いです。

給料や待遇に不満があっても言わないことで、ワーキングプアから脱出しづらくなるからです。

おかしいと思ったら自分の職場を見つめ直すのも大事なことです。一生懸命働いているからこそ、ワーキングプア脱出しましょう。

周りに頼れる人がいない

周りに頼れる人がいないと、ワーキングプアに陥りやすいです。

1人で頑張ろうとしてしまったり、誰にも相談できずにワーキングプアに甘んじてしまったりするからです。

例えばワーキングプアに陥る人の中にはシングルマザーも多いですが、1人で頑張りすぎて夜遅くまで働いているという傾向があります。

これではワーキングプアを自覚したとしても脱出の方法を考える余裕がないでしょう。働く自分の現状を見つめ直す時間も大切です。

行動力が低い

行動力が低いというのもワーキングプアに陥りやすい人の特徴です。

ワーキングプアだと自覚したとしても、なかなか行動できないまま脱出できなくなるからですね。

転職活動をするのも、今の職場を辞めるのも、エネルギーの要ることです。資格やスキルの勉強をするのにも、行動力が要ります。

行動力が低いと、ワーキングプア脱出は遠のく一方。

まずは無料説明会や本を読んでみる、ハローワークやワーキングプア支援制度の活用など、少しでも行動を起こしていくことが大事です。

貧乏生活から抜け出す方法

ワーキングプアから抜け出す
ワーキングプアから抜け出すためには、あなたが自分で行動を起こすことが大事です。

そのためには何をすれば良いのか、紹介していきます。一つでもできることから始めてみましょう。

思い切って転職活動

ブラック企業などから抜け出すには、今の職場を変わるために転職活動をしましょう。

転職サポートやエージェントを活用するのがおすすめです。

職務経歴書の添削や面接対策をやってもらえるところならなお良いでしょう。

ただし、ブラック企業に再就職してワーキングプアから結局脱出できない、ということもあるので、どんな職場を選ぶかは重要です。

ワーキングプア支援制度を活用

ワーキングプアから自立するための支援制度は各地方自治体や、特定非営利団体が行なっています。

まずは自分の住んでいる地域でどんな支援制度を行なっているか調べてみましょう。

NPO法人自立生活サポートセンター・もやいのように、ワーキングプアから自立するための相談会を開いている民間団体もあります。

まず相談相手がいないという人は、こういった制度を活用してみましょう。話を聞いてもらうだけでもワーキングプア脱出に一歩近づきます。

スキルや資格の勉強をする

スキルや資格の勉強をするのは時間がかかりますが、最も確実にワーキングプアを脱出する方法です。

仮にワーキングプアの経歴があったとしても、手に職をつけられるようなスキルや資格があればマイナスな印象を払拭できるからです。

闇雲に資格の勉強をしても全く役に立たないことが多いので、手に職をつけるのに有効かどうか、しっかり見極めましょう。

将来高給取りになれるのなら、専門スクールなどにお金を出してもワーキングプア脱出した後には人生安泰といえますよね。

貧困からの脱出につながる職業

稼げる仕事一覧
ワーキングプア脱出するためには職業選びも大事です。しっかり稼げて無理のない働き方ができる職場を選び、ワーキングプアを脱出しましょう。

WEBデザイナー

WEBデザインのスキルを身につければ、企業でも使える人材として認められる上、年収400万円くらいは目指せます。

また、在宅仕事やフリーランスとして独立して働くことにもつながるので、将来的にもワーキングプアに陥りにくいというメリットもあります。

企業の中には、未経験者歓迎でWEBデザイナーや制作アシスタントといった職種の募集をかけているところもあります。

ただ、これらは狭き門なので、確実に手に職とするなら専門スクールの活用がおすすめです。

専門スクールではだいたい30万円〜50万円の費用がかかりますが、月額払いにすれば毎月の支払いは1万円~2万円に抑えられます。

年収が200万円以下から400万円になってワーキングプアを脱出できるなら安いと思いませんか?

製造系の仕事

製造系のライン仕事なんて誰にでもできる、と思われるかもしれません。

しかし、製造業というのは隠れたホワイト企業なのです。

製造ラインの関係上、時間できっちり仕事と休憩のメリハリをつけられますし、仕事も安定してあることが多いです。

経験を積んで現場を指揮できるようになれば給料も上がりますから、高みを目指すかいがある仕事といえます。

CADオペレーター

聞きなれない響きかもしれませんが、CADというソフトを活用したオペレーターは、建設業界には欠かせない設計の仕事です。

CADを使いこなせるようになる必要はありますが、それさえ覚えてしまえばパソコンでできる仕事ともいえます。まだまだ認知度が低く、人手不足なので今が狙い目といえます。

ワーキングプア脱出のために、ちょっと変わったスキルを身につけてみませんか?

WEBエンジニア

WEBデザイナーとは違い、日頃は目に見えないインターネット上のサーバー保守点検や、アプリなどの開発をするのがWEBエンジニアです。

WEBエンジニアの年収は非常に高く、高給取りになると年収1000万円を目指すのも夢ではありません。

今は特に人手不足の業界であり、これからITの時代が来ることを考えても高い需要の見込めるスキルだといえます。

勉強するのは時間もお金もある程度かかるため、簡単ではありません。しかし、ワーキングプアから脱出ができる上に一気に年収が跳ね上がって人生逆転という可能性を秘めている仕事でもあります。

まずは年収400万円を目指して周りに宣言してみよう!

年収400万円
ワーキングプア状態だと、年収200万円以下に甘んじている人が多いでしょう。

一つの目標として、まずは年収400万円を目指すことをおすすめします。そのためにはスキルを身につけたり、仕事を変えたりする必要が出てくるでしょう。

できれば目標を決めて、信頼できる人に宣言できると良いですね。宣言するだけで何も行動しなければ、目標を知っている人から何か言われるはずです。

ワーキングプアの人は頭の8割が仕事で持って行かれるので、悪気なくワーキングプア脱出にリソースを割けなくなりがちです。

そこを食い止めてもらう意味でも周りに目標を宣言するのは有効です。今まで一生懸命頑張ってきたあなただからこそ、ワーキングプア脱出のためにもう少しだけ頑張ってみませんか?

最後に今のあなたにおすすめの記事をご紹介しますのでぜひご覧ください。

貧乏生活から這い上がる方法を徹底公開

手に職をつけるぜナビ~おすすめの仕事と持つと強い資格のまとめ