一生非正規を続ける問題点と脱却方法

いつまでも派遣

このままでは「一生非正規かもしれない・・・」

こういった危機感をお持ちで今のあなたはこのページに足を運んだのではないでしょうか?

そんなあなたのためにこのページでは非正規歴が4年を超えたもののなんとか非正規地獄から抜け出した経験を持つ管理人が不安定な働き方から抜け出すためにやるべきことをまとめてみました。

ざっとでも目を通せば、契約社員や派遣・フリーター人生から抜け出すためにやるべき事や一生非正規でいる事に伴うリスクまで分かります。

一生非正規の立場で働き続ける問題点

一生非正規のリスク
改めての話になりますが、一生非正規として生きていく事にはいくつもの問題点があります。

全ての問題点をあげるといくら時間があっても足りませんので管理人が4年の非正規生活から感じた特に大きな3つの問題点をピックアップしてみました。

  1. 会社の業績が悪くなると真っ先にリストラになる
  2. 年を重ねる度に転職が厳しくなる
  3. 不安定な環境にしがみつくようになる

ここで一覧にした3つの問題点の詳細についてはこれからご紹介します。

会社の業績が悪くなると真っ先にリストラになる

最も大きな一生非正規人生の問題点は、会社の業績が悪くなると真っ先に職を失うことです。

実は日本の労働法では会社の業績が悪くなり、人員を整理する際には正社員よりも非正規雇用者を優先的にクビにしなくてはいけないというルールがあります。

なぜなら、今の労働法では正社員を解雇するためには正社員の「解雇回避義務」を企業側がきちんと履行したことが問われるためです。

そして正社員の解雇回避義務の中には希望退職の募集や経営陣の給与カットに加えて非正規雇用者の雇止め実施の有無も通常問われます。

そのため、、企業は業績が悪くなると正社員の人員を減らす前に優先的に非正規雇用者を解雇せざるを得ません。

会社の業績が悪くなると真っ先に仕事を失うのは大きなリスクといえます。

年を重ねる度に転職が厳しくなる

これは衝撃の事実かもしれませんが、転職市場においては非正規雇用として長く働いていた経歴はプラスには働かず原則としてマイナスの査定になります。

頑張って働いてきた経験が評価されないのは悔しいかもしれません。しかし、人材を採用する側の立場に立ってみると「妥当と言えば、妥当」、という判断をせざるを得ません。

というのも、非正規として働いていても会社への貢献度が高く、「他に行かれたら困る」と会社側が判断すればその人には正社員として働く事のオファーを出すことは珍しくないからです。

そのため、非正規で働き続けると「正社員になる事の打診をされなかった人」か「打診をされたにも関わらず打診を受けなかった人」というネガティブな印象を与えてしまうんですよね。

これは本当にひどい話ですが、非正規で働き続ける期間が長いと正社員になるハードルが上がる点はご理解ください。

不安定な環境にしがみつくようになる

「一生非正規」のルートから逃れたいと思ってもそれが出来ないとなると多くの人は今の職場にしがみつこうとします。

この理由は非正規として1つの会社で働き続ければ給与は大して上がらないとはいえ、今の会社の作業に慣れるので現在の職場での居心地が良くなるんですよ。

その結果として「今の会社を辞めたらもっと待遇が悪くなるし・・・」、「どうせ転職しようとしても採用されないし・・・」なんて気持ちが出て今の職場にしがみつこうとするんですよ。

これは一見すると悪い選択ではないのですが、客観的に見れば最悪の選択です。ぶっちゃけ、悪手の中の悪手ですね。

というのも先ほどお話した通り非正規雇用で働いていたキャリアは基本的に評価されません。それに長くしがみつけば若さを失っていきますので年齢の面でも非正規人生からの脱却のハードルが上がります。

この構図を考えると非正規として働けている今の立場を守ることは泥船にしがみついているようなものです。ちなみに非正規社員として働き続けることで直面する悲惨な末路については以下のページでまとめているので是非ご覧ください。

派遣社員・契約社員・フリーターの悲劇的な末路とは?

不安定な立場から這い上がる方法

頑張って這い上がろう
一生非正規という選択の問題点については取り上げましたので次は「一生非正規である事の問題」の解決に繋がる3つの方法をまとめてみました。

  1. 正社員か公務員になってしまう
  2. 複数の収入源を作って失業リスクを下げる
  3. 何かしらの専門性を身に付ける

1~3の詳細についてはこれからご紹介します。

正社員か公務員になってしまう

最も手っ取り早く「一生非正規」の路線から抜け出す方法は正社員雇用の企業を受けまくるか公務員になる事です。

まず前者については今の日本には就職エージェントというのもがありまして、正社員になりたい人に対して正社員求人を紹介してくれる会社があります。

こういった会社の力を借りて色々な企業の就職試験を受けまくればいずれどこかに決まるはずです。また正社員になる方法については以下のページでまとめているのでぜひご覧ください。
これから正社員になるためにやるべき事

後者の公務員試験に関しては20代であれば公務員試験に受かる&面接を突破すれば職歴が0でも公務員になれてしまいます。

試験、と聞くと嫌悪感があるかもしれませんが、試験対策用のテキストも販売されているのできちんと勉強すれば受かります。

複数の収入源を作って失業リスクを下げる

当たり前かもしれませんが、「一生非正規」を受け入れる事の最大の問題点は突然の雇止めという失職リスクです。

正直な話失職リスクをゼロにする事は不可能ですが、副業を始めれば失業時のダメージを最小限にする事が可能です。

例えばですが、あなたの収入源が契約社員としての月20万円の月給だけだったとします。このケースでは雇止めを食らうと無収入になります。

それに月給が20万円だと十分な貯金も出来ませんよね。その一方で仮にあなたが副業を始めて会社外で毎月10万円の収入を獲得し続けられた場合はどうでしょうか?

このケースでは雇止めを食らっても月10万円は入ってきます。つまり、突然失職しても残りの10万円をアルバイトなどで稼げば生活水準を落とさなくて済みます。

それに毎月10万円の収入が増えれば貯金を作る事も出来ますので次の仕事が見つかるまでバイトをせずとも食いつなぐことも不可能ではありません。

何かしらの専門性を身に付ける

「一生非正規の道」を抜け出す際の大きなポイントは非正規の経歴というネガティブな要素をカバーできるだけの何かを持つことです。

その際に最も大きなポイントになるのは企業に対して提供できる専門性のあるスキルやノウハウです。

例えばあなたがプログラミングを極めてスマホのアプリを作れるようになれば、自社でアプリを開発したい会社からすれば「雇う価値がある人材」になれます。

他にも税理士の資格を取れば税理士の資格保有者を求めている企業に経理職として入社する事も可能です。

こんなふうに何か1つの一芸を持てば非正規歴が長くても抜け出せますし、仮に年齢が問題で正社員になれなくても副業などで個人で仕事を請け負えます。

身に付けると強い専門スキルや資格の特徴やゼロから専門スキルを身に付けるコツについては以下のページでまとめているのでぜひご覧ください。

専門スキルを身に付けたい人がまず押さえたい知見のまとめページ

一生非正規でも生きていく際の注意点

ずっと派遣・契約社員・フリーターを続ける際の注意点
私は一生非正規として生きていくことはリスクが高いと言いましたが、非正規として生き続ける覚悟を決めている人も世の中には少なくありません。

そこでここでは一生非正規として生きていくことが可能なのか、という点について考えてみます。

同一労働・同一賃金制度のおかげで生きやすくなった

今の自体では同一労働・同一賃金というルールが法律で出来たために一生非正規で生きていくことは不可能ではないのは事実です。

改めて考えてみたいのですが同一労働・同一賃金というのは、同じ仕事をする労働者には賃金などの面において不合理な差別を設けてはいけないという法律です。

同一労働・同一賃金がどんなものかをご理解頂くために厚生労働省の公式HPに記載のあった説明文をご紹介します。

同一労働同一賃金とは
同一労働同一賃金の導入は、同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者) と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)の間の不合理な待遇差の解消を目指すものです。

同一企業内における正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消の取組を通じて、どのような雇用形態を選択しても納得が得られる処遇を受けられ、多様な働き方を自由に選択できるようにします。

要するに非正規雇用者であっても正社員と同じ仕事をしていれば正社員並みの賃金や賞与をもらう権利があるのです。そのため、非正規雇用者であってもきちんと仕事をすれば相応の収入をもらえる可能性があります。

同一労働・同一賃金のより詳しい詳細が気になりましたら厚生労働省の公式サイトをご覧ください。
厚生労働省の公式サイトはこちら

副業・兼業をすることはほぼ必須

非正規雇用者としてずっと生きていくことを考えるのでしたら副業や兼業に取り組むのを考えたいですね。

なぜなら、同一労働・同一賃金のおかげで以前よりは一生非正規という選択を取りやすくなりましたが、非正規の立場には大きな問題があるためです。

そして非正規の立場ならではの問題というのは、雇用期間の存在。

というのも派遣社員であれ契約社員であれ非正規雇用者には雇用期間があります。雇用期間に定めがある以上、「契約終了」という形で失職するリスクは抱えざるを得ないのです。

そのため、いつ失業してもよいように副業や兼業に取り組んで複数の収入源を持っておくことが欠かせません。

非正規雇用者におすすめの兼業・副業については以下のページでまとめていますので是非ご覧ください。
非正規雇用者におすすめの副業とは?

市場性があるスキルを身に付ければ人生は一転する

知恵と勇気
これは4年間もの期間非正規地獄を味わってきた管理人が身をもって実践した事ですが、例えゼロから市場性があるスキルを学べば必ず這い上がれます。

なぜなら、市場性があるスキルを覚えればそのスキルを求める企業からは「欲しい」と思われるためです。

事実、管理人は25歳のフリーターだった時には無一文でスキルもゼロの最底辺人材でした。おそらく今のあなた以上に市場価値のないダメ人間だったと思います。

ですが、大学の先輩が経営陣として参画しているWEB系のブラック企業にバイトという立場で潜り込み、必死でWEB関係の幅広い知識とスキルを身に付けたんですよ。

その結果として今では「君個人に仕事をお願いしたい!」と言われるようになったので職にあぶれることはなくなりました。

こんな風に今は何もない人であっても数年間地道にスキルを学べば不況であろうと仕事に困らない人材になれますし「一生非正規ルート」からも抜け出せます。

100の言い訳を捨てて1の勇気を出そう

勇気を出そう
そろそろこのページも終わりになりますので最後に当サイトの管理人がお伝えしたいことをご紹介します。

それは何かというと、非正規雇用であることに引け目を感じているのでしたら非正規人生を抜け出す事に繋がる具体的な行動を始めることです。

具体的には正社員を目指して転職活動をしたり、転職活動で評価されるような専門スキルを学ぶことです。特に学びにはお金をケチってはいけません。

転職活動もゼロからスキルを学ぶことも大変だとは思いますが、地道に続ければ結果は出ます。そのため、あきらめずに頑張り続けることが重要です。

最後に管理人が底辺人生から逃れるために実践した内容を時系列順にまとめたページをご紹介しますので、どちらを選ぶかを考える際の一助にしてください。

底辺人生から逆転するために管理人がやった事

手に職をつけるぜナビ~おすすめの仕事と持つと強い資格のまとめ