突然ですが質問させてください。資格貧乏になんて絶対なりたくないですよね?
いきなりこんな質問されても答えられないかもしれませんので資格貧乏と何かについて簡単に説明します。
この資格貧乏というものは頑張って資格の勉強をして取得したにも関わらず収入を上げることが出来ずに勉強代を無駄にしてしまった人のことを指します。
この資格貧乏って凄く残念だと思いますよね。ですが、この資格貧乏になってしまうのは誰にとっても他人事の話ではありません。
現に管理人自身も頑張って簿記の2級だったりTOEICの高スコアーという「ザ、B級資格」を取ったにもかかわらずそれが全く収入アップに繋がらなかったことがありますしね。
あなたにはこんな憂き目にあってもらいたくないのでこのページでは意図せずして資格貧乏になってしまう代表的なパターンと勉強を効果的に収入につなげる方法についてまとめてみましたのでぜひ最後までご覧くださいませ。
資格貧乏になる3つの原因
何事も原因の結果があるように資格貧乏になってしまうことにも原因というものが必ずあります。
そして資格貧乏になってしまう原因の中で特に代表的なものとしてはこれから取り上げる三つがあります。
- B級資格を取得してしまった
- 実務経験がないジャンルを選んだ
- 勉強のために本業が疎かになった
今取り上げた三つの資格貧乏になってしまう原因の詳細についてはこれから取り上げていきますのでぜひご覧くださいませ。
B級資格を取得してしまった
あまり知られていませんが近くにはランクというものがありAランクというものとBランク以下のものがあります。
Aランクの資格としては弁護士や公認会計士といメガ資格だったり、税理士や弁理士といった難関資格が該当します。
こういったAランクの資格を取れば当然収入もあがりますがAランクに該当しないBランク以下の資格の場合は収入に繋がらないケースがほとんど。
ちなみにBランク資格としてよく挙げられるのが簿記2級やTOEIC800点、それに行政書士といった取得には相当な勉強が必要になる準難関資格です。
これらの資格を取ることは素晴らしいことでありますが、取得者の数が多いので基本的には取得をしても大幅な収入アップは期待できません。
その結果として資格の取得に要する費用と時間を回収できないという事態が発生しますしまって資格貧乏になってしまうのです。
実務経験がないジャンルを選んだ
二つ目の理由は実務経験が全く無い今までのキャリアと無関係の資格を取ってしまうことです。
例えばあなたが10年間引きこもりをしていた35歳の男性とします。
この男性が自分の人生を変えることを目的に死ぬ気で努力をして35歳から5年間勉強して40歳の時点で日本の最難関資格の一つである公認会計士を取得したとします。
この努力自体は素晴らしいことではありますが現実として資格を取得したとしても資格貧乏に直結します。
なぜなら仮に40歳で公認会計士を取得したとしても40歳まで監査法人で働いたことがなければ資格取得後に監査の仕事に就くことはほぼ不可能だからです。
これは本当に残念なことではありますが、今の日本では取得した資格よりもこれまで何がやってきたのかという職務経歴が重視されます。
そのため、難関資格を取ってもこれまでのキャリアと関係ない資格であれば職務経歴が理由で資格をいかせる仕事につけない可能性が高いのです。
資格を取得するために頑張ってお金と時間をかけたのに、仕事を得られない・・・なんてまさに資格貧乏ですよね。
この点を考えると資格貧乏になるのを避けたいのでしたら今までのキャリアと関係あったり、これまでのあなたの職務経歴と関係性がある資格の取得を目指すのが良いでしょう。
勉強のために本業が疎かになった
三つ目に取り上げる資格貧乏なってしまう典型的なパターンは勉強を頑張りすぎて本業の成果がおろそかになってしまうパターンです。
これは会社経営をする側からすると当たり前かもしれませんが、社員の給料というのはその人のパフォーマンスに応じて変動します。
そのため仕事にのめり込んで成果を出せば多額のボーナスや昇給を得る機会を得られます。
その一方で資格勉強というのは仕事のパフォーマンスアップには基本的には直結繋がりません。しかも勉強に力を入れれば入れるほど仕事に回せる時間が減ります。
その結果として勉強を頑張ったがために仕事がおろそかになってしまい所得が減るという状況が起きてしまうのです。
収入やキャリアを上げるために始めた資格の勉強が結果として自分の生活水準を下げてしまうのはまさに資格貧乏ですよね。
キャリアと資格はセットで考える
ここまで資格貧乏になってしまう原因について取り上げましたが逆に言えば資格貧乏にならない方法について取り上げませんでしたね。
そこで誰もが避けたい資格貧乏にならないために絶対に心得ておくべきポイントは資格の取得は単体で考えるのではなくキャリアとのセットで考えるということです。
このキャリアとのセットで考える際にポイントになるのはこれから取り上げる3つの項目になります。
- 今の仕事に繋がるものを取る
- キャリアを広げられるものを取る
- 取ったあとにキャリアを築く
この1~3の詳細についてはこれからご説明していきます。
今の仕事に繋がるものを取る
最初に取り上げる今の仕事に繋がる資格を取る、というのは今の仕事の役に立つ資格の取得を目指すことです。
例えばあなたが中小企業で経理の仕事をしていたとします。
経理である以上、税金の処理や会計実務に関する体系的な知見を取得すればそれだけ担当できる仕事の幅が広がります。
そのために会計や税務の体的な知識を得るために税理士の勉強を始めて資格を取ってしまうのがこのケースです。
これはまさに資格の取得それ自体が今の仕事にいきるというパターンです。
このパターンで資格を取れば基本的に現職の職場で評価されることになるので収入アップも見込めるので基本的には資格貧乏になりません。
キャリアを広げられるものを取る
二つ目に取り上げるのは今やってる仕事の幅を広げられるような資格を取るということです。
先ほどのケースで言うと経理をしている人が経理以外のバックオフィス業務の一つである法律関係の仕事も請け負えるように行政書士を取るなんてことが該当します。
この行政書士という資格は法律関係の公的な文章の作成が可能になる資格でり、この資格を取得すれば普段の経理という業務だけではなくて法務の仕事もできるようになります。
結果として会社では経理部の○○さんではなく、会社のバックオフィス業務を包括的に見れる○○さんと一目が置かれます。自ずと社内での評価は上がりますし転職市場での価値も上がります。
このケースですと法律の資格は直接的には今の仕事とは関係ありませんが今の仕事の幅を広げられるので収入アップもある程度期待できます。
取ったあとにキャリアを築く
最後に取り上げる資格貧乏にならない方法は取得した資格をベースに0からキャリアを築くという方法です。
よくあるケースとしては大学を22歳で卒業して27歳までフリーターをしていた人間が人生を変えるために税理士の取得を目指す。そして見事に三十歳で資格を取得して税理士法人に入所するなんてものがあります。
このパターンは先ほどご紹介した40歳で弁護士を取って仕事を得られない資格貧乏に至る王道のパターンと基本的には変わりません。
しかし、資格貧乏に至るパターンとの決定的な違いとしては資格を取った後にきちんと仕事につけたという点があげられます。
管理人としては今までのキャリアと全く関係のない資格を取るのはリスクが高いのであんまりおすすめできません。なぜなら、典型的な資格貧乏に至るパターンだからです。
しかし、取得後に資格が活かせる仕事について0からキャリアを築けるチャンスがあるのでしたらチャレンジをする価値は大いにあると思います。
おすすめの資格と割に合わない資格を大特集
資格貧乏にならないためにもキャリアと資格をセットで考える必要があるといいました。
しかし、どんなにキャリアを前提に考えても取らない方が良い資格があるのでここでは一発で資格貧乏に繋がる主な資格をご紹介します。
取得をおすすめしない代表的な資格
実はこれからご紹介する3つの資格は取得を目指した時点で資格貧乏に繋がるので注意が必要です。
資格名 | 推奨しない理由 |
---|---|
○○2級系の資格 | 取得者が無数にいるため 入門系の資格は評価されない |
750点以下のTOEIC | 700点前後保有者は無数にいる TOEICが武器になるは860点以上 |
平均年収が低い資格 | 取得してもお金にならない |
特に○○2級系の資格は専門性を示す資格ではない事に加えて取得している人が世の中にたくさんいるのでレア度がありません。
現に簿記2級であれ法務2級であれ、取得に必要なのは基本的な内容の理解です。そのため、取得しても専門知識を持っている事の担保にはなりません。
簿記2級やFP2級の取得を目指す人はいますが、転職市場などで特に大きな評価はされないので資格貧乏になりたくないのでしたら取得を目指さないのが無難。
実際、管理人は簿記2級もFP関係の資格も800点程度のTOEICのスコアーも学生時代に取得しましたが、どれも大して評価された覚えがありません。
逆におすすめは何かないの?
逆におすすめの資格はあなたのキャリアをいかせる国家資格です。理由は何度もお話ししたようにあなたの市場価値を高められるためです。
例えば経理をしているのならば税理士の資格。それに法務をしているのならば司法書士や行政書士。総務の仕事をしているのならば社労士、といった形ですね。
上記の資格は国家資格なので取得をすれば一定の評価を受けます。というのもどれも国家資格である以上、資格保有者にのみ認められた仕事に取り組めるからですね。
それにこれまでのキャリアもあるのでしたら実務経験が豊富なプロ、として転職市場でも見てもらえます。
資格×職務経歴(キャリア)は最強、というお話の典型パターンです。資格貧乏にはつながらないパターンなので資格で年収を上げたりしたいのでしたらあなたのキャリアにあった国家資格の取得を考えましょう。
なお、これまでのキャリアがなく資格の取得を通して人生の逆転をしたいのでしたら公認会計士がおすすめです。公認会計士の取得をお勧めする理由については以下のページでまとめているので是非ご覧ください。
現職で資格を生かした仕事を得る方法
これまでの内容で資格貧乏にならないためにはキャリアとのセットで考えることの大切さがわかったと思います。
そしてこのキャリアとのセットで資格の取得を考える際に欠かせないのが取った資格を生かせる仕事にどうやって就くのか、という点。
特に今の仕事とは直接的には関係のない資格の取得を目指す際には非常に重要になります。
そこでここでは今の仕事を辞めずに取った資格を活かせる仕事についてキャリアを築く方法を一覧にしてみました。
- 部署移動を希望する
- 仕事を手伝わせてもらう
- 副業でよいので仕事を引き受ける
今取り上げた三つの方法については一つずつこれからご紹介していきます。
部署移動を希望する
まず一つ目に取り上げる方法は取得した資格をベースに文章の移動を人事に申し出ることです。
例えばあなたが総務の仕事をしたいと思い、総務の仕事に直結する社労士という資格を取ったとします。
このケースでは「社労士の資格を取ったのでこの資格をいかせる部署に配属してほしい」、と人事に申し出ることをおすすめします。
この申し出によって部署移動が認められかどうかは会社次第ですが、ある程度の規模の会社の場合は社員が熱意を持っていれば意外と認めてくれるものです。
それに口にすること自体はタダなのでやってみないのはもったいないです。
仕事を手伝わせてもらう
仮に部署異動が認められなかった場合は自分が得た資格をいかせる部署の人と仲良くなってその人の仕事を手伝うのが良いでしょう。
基本的にどの企業も人が足りていないので自分から仕事の手伝いを申し出てくれる人がいれば何かしらの仕事は振ってくれるはずです。
振ってもらえた仕事で結果を出せば自ずと部署異動の希望は通る可能性が上がります。それに仮に希望が通らなかったとしても職務経験を積むことができます。
この職務経験は転職をする際に非常に重要になるので仮に無給であったとしても自分から「仕事を手伝います」と声をあげてみることは重要だと思います。
副業でよいので仕事を引き受ける
もし今の職場で取得した資格を活かせる業務経験を積めないのでしたら個人的には土日や平日の夜に個人で仕事を受けてみることをお勧めします。
具体的には友人や知人が経営している会社の仕事を引き受けてみたり、ランサーズなどのオンライン求人サイトで仕事を引き受ける手もあります。
こういった副業として業務経験を積めば少なくても実務経験を積んだことになりますし、仕事なのでお金ももらえるので収入アップも期待できます。
今の時代ですと個人で行った業務も転職活動において実績として使えたりもするのでキャリア形成にも役立ちます。
そのため、今の職場で活かせる環境がないんでしたら自分で仕事を取ってしまって自分の手でキャリアを築くのが良いでしょう。
小さな実績をベースに転職する
最後に資格貧乏にならないための決定的な方法を取り上げます。こちらに関しては資格をいかせる環境に転職することです。
この場合はキャリアアップ転職またはキャリアチェンジ転職になりますが、実現できれば資格を取るのに要した費用は十分に回収できます。
なぜならキャリアアップ転職の場合は年収ベースで100万円程度のアップも期待できるためです。資格の取得により年収が100万円も上がるのでしたら資格貧乏とは真逆の資格で逆転した成功ストーリーになります。
またキャリアアップではなくキャリアチェンジの転職になるとしてもやる価値があります。
というのも今までやりたかった仕事につけるという小さな夢を叶えたことになるので人生の幸福度や満足度が上がるためです。仮にキャリアチェンジのために短期的に年収が下がったとしてもつきたかった仕事につけたのでしたら資格貧乏とは異なります。
要するに今までの話の重要なポイントは、資格貧乏にならないためにも資格は取得という行為単体で考えるのではなく、取った後の転職を念頭に置くべきという点。
これにて資格貧乏について特集したこのページの内容は終わりますが最後にこのページ目を通した方に人気がある記事をご紹介しますので是非ご覧くださいね。