おそらく今のあなたは資格を取ることで再就職を目指しているのではないでしょうか?
正直な話、公認会計士や弁護士といった難関資格を取れば再就職先を見つけることは決して難しい事ではありません。
しかし誰もが今名前を取り上げたような難関資格に受かるわけではないですし、取得を目指すとなると一定期間腰を添えて勉強することが必要になります。
それにそもそも話、今のあなたは資格の取得が本当に再就職の役に立つのか?という点に対して少なからずの疑問を持っているかもしれません。
そこでこのページでは再就職に役立つ資格にはどんなものがあり、採用面接において資格の取得がどの程度評価されるのかについて中小企業で人事の仕事をやったことがある管理人がご紹介していきます。
Contents
脱失業者に役立つ非難関資格4選
まず最初に再就職の役に立つにも関わらず取得がそんなに難しくない資格を一覧にしてみましたのでぜひご覧ください。
- 宅地建物取引士
- 介護職員初任者研修
- 歯科助手
- 中小企業診断士
ここで一覧にした再就職に役立つ資格の特徴と取得方法については上から順番にこれからご紹介していきます。
宅地建物取引士
最初にご紹介する取得すれば再就職につながる筆頭候補の資格は宅地建物取引士です。いわゆる宅建です。
この宅建は不動産の販売や賃貸に関する専門知識があることを示す国家資格です。
どうしてこの宅建が再就職に役立つかというと宅建を取ってしまえば宅建を保有している人向けの求人案件に応募することができるからです。
現に大手ではない30名未満の不動産会社の場合、不動産業界での職務経験がゼロであっても宅建を保有していれば無条件で採用されてしまうこともあります。
つまり再就職ができてしまうのです。
取得の難易度に関しても高校中退者でもしっかりと勉強すれば取れるレベルなのでそんなに難しくありません。
本気で再就職をしたいのでしたら取得を目指す価値は十分にあります。
介護職員初任者研修
2つ目にご紹介する再就職に役立つ資格は介護初任者研修です。
この介護職員初任者研修は介護業界で働く際に必要になる資格でして、取得すれば介護に関する基本的な技術を知っていることの証明になります。
ちなみにこの介護職員初任者研修という資格はつい最近まではホームヘルパー2級という有名な資格でした。
介護職員初任者研修の知名度はさておき、どうして介護職員初任者研修を取れば再就職に繋がるかと言いますと介護業界は圧倒的に人手が不足しているからです。
人手不足のために職は有り余っております。
しかも介護の基本を学んだ人材というのはそれだけで介護業界の企業側からすれば採用に値する人材になります。
介護業界に対してどんなイメージをお持ちかわかりませんが、再就職という面においては最も難易度が低い業界の一つですので本気で再就職をしたいのでしたら完全な狙い目。
ちなみに今回取り上げた介護職員初任者研修はベネッセやニチイが提供している有料の講座を受講すれば最短で1ヶ月程度の期間で取れてしまいますので取得の難易度は非常に低い点も注目に値します。
歯科助手
3つ目にご紹介する再就職に役立つ資格は歯科助手です。
この歯科助手の資格を簡単に説明しますと歯科医師のアシスタントとして働くことができるライセンスです。
ライセンスを取得した後に担当することになる具体的な業務内容としましては歯科医が使用した器具を洗ったり、歯医者に来訪する患者の受付や電話対応と言ったサポート業務になります。
それではどうして歯科助手の資格を取ると再就職に繋がるかと言いますと、歯医者さんの数が年々増えていることに伴い、歯科助手の求人案件も年々増えているからです。
しかも歯医者さんは全国どこにでもあるので転勤や引っ越しをせざるを得ない状況に直面しても新しい地で仕事にありつくことができます。
この点を考えると再就職の役に立つ資格を取得することを考えているのでしたら歯科助手は非常にメリットがある資格になります。
気になる取得の難易度に関してはニチイ等が提供している講座を利用すれば2ヶ月程度で取得できてしまうのでハードルは非常に低いです。
中小企業診断士
4つ目にご紹介する再就職に役立つ資格は中小企業診断士です。
この中小企業診断士は、マーケティングや財務分析それに企業法務といった中小企業の経営に必要な理論を体系だって理解していることの証明になります。
それはどうしてこの中小企業診断士を取れば再就職に繋がるかと言いますと日本の90%は中小企業であり、大半の中小企業には経営がわかる人材がいないからです。
そのため、中小企業診断士を取れば中小企業の人事の事実上の決定権を持つ社長さんに求められる存在になります。
つまり、再就職ができるだけでなく、幹部として召集されることも十分想定されるのです。
取得するメリットが非常に大きい中小企業診断士の資格はこれまで取り上げた3つの資格と比較すると取得の難易度は非常に高いですが、ユーキャンやTACの教材をもとに集中的に勉強をすれば1年で取得することも可能です。
取得すれば明らかに人生が変わりますので、再就職の役に立つ資格をお探しでしたら思い切って中小企業診断士の取得を目指すことをおすすめします。
資格を再就職に活かすには?
資格を再就職に活かすには、その資格が「実務に役立つ」ことをアピールできるように準備する必要があります。
なぜなら、試験に合格するための知識と、現場で求められる実務のスキルは異なるからです。
そのため、先ほどご紹介した再就職に役立つ4つの資格というのはあくまで「再就職の役に立つ資格」であって再就職を確約するものではありません。
再就職を確実なものとするためには、企業側の資格保有者に対する本音について理解し、資格を活かせる能力があることをアピールできるように準備しておくべきです。
企業の本音はかなりシビア
ここでは管理人が中小企業で人材の採用に携わっていた時に当時の社長が資格保有者の採用に対してふと漏らしていた言葉を一覧にしてみました。
- 資格の取得だけでは雇えない
- 年齢があれなんだよね・・・・
- 勉強と仕事は違うんだよね・・・
ここで取り上げた当時の社長が漏らした3つの言葉の真意についてはこれから1つずつご紹介します。
資格の取得だけでは雇えない
この資格を持っているだけでは雇えない、というのは、資格を持っているだけでは不十分だという点です。
なぜなら、再就職のために資格を取っても企業側が求職者に求める実務経験は補えないからです。
現に再就職のために簿記1級を取得したとしても経理の経験がない場合、経理の実務経験がない人材なので採用後に経理としてどれだけの成果を出してくれるのか未知数な人材だとみなされます。
つまり企業側は再就職のために資格を取得した努力は評価しても雇った後にパフォーマンスを出してくれるのかが不明なので採用には積極的にはなれないのです。
年齢があれなんだよね
また、再就職のために資格を取っても年齢的に企業側がNGを出すこともあります。
例えば先ほど例に出した簿記1級の資格を取得して経理としての再就職をあなたが目指したとします。
このケースでは簿記1級を取得したことは評価されますが、大抵の企業の場合は経理経験がゼロの人材を経理職として迎え入れるのは求職者が20代であることを前提とします。
つまり、仮にあなたの年齢が30歳を超えていれば経理経験が未経験ならば簿記1級を取得しても経理職としての再就職は相当困難。
このように再就職のために資格を取るのは素晴らしいことではありますが、企業側が密かに定めている年齢制限の存在はきちんと押さえておく必要があります。
勉強と仕事は違うんだよね・・・
当たり前かもしれませんが、資格の取得に必要な能力と仕事の実務をこなす能力は必ずしも一緒ではありません。
ちなみに企業がどちらを重視するかというと資格試験に合格するための学力ではなく、目の前の実務をこなす能力です。
しかもこの実務をこなす能力がない場合、運よく資格の力で再就職が出来たとしても再就職後に、「仕事ができない」ということで干されたり、クビになる恐れもあります。
つまり、資格の取得自体は再就職の面接ではアピールはできますが、就職した後は実務能力が何よりも重要になるという点は押さえておくことをおすすめします。
実務経験の有無が採用結果を決める
以上、企業の本音についてご紹介してきましたが、資格を再就職に活かすためには、「実務で使える」というアピールが重要です。
そのため、再就職活動を本格的に始める前に、資格取得と並行して実務経験を少しでも積んでみるとよいでしょう。
インターンやアルバイトなどを利用し、現場の様子について実際に働きながら知見をつけておくというのは、再就職活動においても大きなアピールポイントになります。
例えば介護職を目指すのであれば、ボランティアに参加してみるのも一つの手です。
また、「これまでに行ってきた業務」の中から、実務能力をアピールすることも重要です。
例えば、宅建の場合、不動産業界では業務が多岐にわたるため、前職とほぼ同じ業務内容でも有資格であれば優遇されます。
前社で営業職だった、エクセルでデータ管理の業務をやっていたなどの経験は、資格とは関係がなくても現場の業務スキルとして非常に重宝されます。
このように、過去に自分が行った業務についてきちんとアピールすることで、資格とは直接的な関連がなくても「実務経験」として評価されるポイントは数多くあります。
繰り返しになりますが、資格を再就職に活かすためには、「実務で使える」というアピールが重要なのです。
資格取得と並行して実務経験を積むことや、「これまでに行ってきた業務」の中から使えそうなもの考えておくなど、実務能力をアピールできるような工夫も怠らないようにしましょう。
スキルとのかけ合わせを意識する
これまでの復習の意味を込めて改めてご紹介しますが、再就職の間口を広げるために役立つ資格としては、「宅地建物取引士」「介護職員初任者研修」「歯科助手」「中小企業診断士」の4つが管理人の一押しです。
もちろん、これらの資格を取得しただけで、再就職がうまくいくというわけではありません。それに企業は実務能力を重視しますからね。
そこで管理人としては資格勉強と並行してインターンやアルバイト、派遣などで現場の経験を積むことをおすすめします。
これが出来れば面接の場で「資格が実務にどう役立つか」というアピールを効果的に行えるので自ずと結果はポジティブになることが見込まれます。
ITスキルを学ぼう
一方で、再就職に役立ちそうな「スキルがない」という人には、資格の勉強ではなく、より実務的なITスキルに関する勉強をしてみることを管理人はおすすめしております。
IT化が進んでいる現代では、どの企業でもITスキルを保有する人材が不足しています。
そのため、ITスキルを身につければ、市場価値が非常に高くなり、再就職を非常に有利に進めることができます。
また、IT人材を養成するスクールの中にはITスキルを教えるだけではなく、受講生の再就職や転職活動のサポートまで担当する学校もあります。
就職支援付きのITスクールを利用すればIT技術を学べることに加えてあなたにぴったりな再就職先まで紹介してもらえますので、自身のスキルに不安がある場合は利用してみることを管理人は強くおすすめします。
なお、管理人がおすすめする就労支援つきのITスクール「TECH BOOST」についてはこちらのページでまとめているのでぜひご覧ください。