契約社員はデメリットしかないは本当か?

契約社員のはデメリットしかない

非正規雇用で働く人が増えた今、求人募集で目に付くのが契約社員です。

中には正社員になりたい気持ちはあるけれどもそれが難しいため、契約社員を検討している人もいでしょう。

しかし「契約社員はデメリットしかない」という話もよく聞きますよね。実際のところはどうなのかをご理解頂くために当ページでは以下のような内容についてご紹介していきます。

  • 契約社員は派遣社員や正社員とどう違うのか
  • 契約社員のデメリットとメリット
  • これから正社員になる方法

内容を一読されましたら契約社員として働く事の善し悪しがよく分かりますのでぜひ最後までお付き合いください。

契約社員とは?派遣社員との違い

派遣社員と契約社員の違い
契約社員と派遣社員はどちらも非正規社員ですが、実は似て非なるもので多くの違いがあります。それでは派遣社員と契約社員はどう違うのでしょうか?

これから契約社員と派遣社員の違いをご理解頂くために両者の4つの違いをご紹介していきます。

直接契約か間接契約か

派遣社員と契約社員で最も大きな違いは直接契約か間接契約なのかかというところです。

前者の派遣社員は企業と労働者の間に派遣会社を挟んだ間接契約になります。そのため、何かあればまず派遣会社を通すのが規則です。

一方で契約社員は企業との直接契約になります。直接契約であるために契約社員は正社員に近いイメージを持たれることが多く、派遣社員よりも上に見られがちです。

しかし、実際のところは正社員との待遇格差が大きく、福利厚生なども少ないものです。

加えて理不尽な扱いを受けたり不満があったりしたとしても、直接契約がゆえに自分と企業の間で解決しなければいけません。

反面、派遣社員は派遣先企業と何かトラブルがあったり不満があったりしても、まず派遣会社に相談することができます。それに場合によっては派遣会社が間に入って解決してくれることもあります。

つまり、契約社員と派遣社員の契約形態の関係の違いを考えると契約社員の方がはるかに理不尽な目に遭う可能性があるという点は押さえておきたいですね。

福利厚生

契約社員は派遣社員にはない福利厚生を受けられることが多いです。

例えば有給休暇の取得や通勤手当をはじめとした諸手当を通常は受けることが出来ます。しかも会社によっては社員に提供している社割を正社員と同様に使う事も出来ます。

派遣社員と違って所属する企業が提供する福利厚生を利用できるのは契約社員の特権になります。

契約期間

契約社員の契約期間は基本的に3か月~半年とある程度長い期間になります。

その一方で派遣社員は大体1ヶ月〜3ヶ月単位になっています。両者の契約期間を考えると明らかに契約期間は契約社員の方が長いです。

解雇リスク

解雇リスクについては契約社員よりも派遣社員の方がやや高いと言えます。

まず派遣社員の場合、企業の都合で契約更新をしなければ実質解雇することができてしまいます。それに直接雇用ではないので企業の業績が悪化した際には直接雇用ではないので優先的に契約解除の対象として選ばれます。

その一方で契約社員はどうなのでしょうか。実は契約社員も派遣社員の次に首を切られやすい危ういポジションなのです。

というのも契約社員もまた、派遣社員と同様に企業側が契約更新しなければほとんど後腐れなく辞めさせることができますからね。

つまり、契約社員は派遣社員よりは解雇リスクが低いとはいえ、解雇になるリスクは契約社員と同様に常に抱えることになります。

契約社員の危険な5つのデメリット

非正規社員ならではの5つのデメリット
派遣社員と契約社員の違いがわかってきたところで本題です。

一見すると正社員に近く見える契約社員ですが、実はバイトよりも派遣社員よりもデメリットが大きいともいえるのです。

どうして契約社員にはデメリットしかないのかをご理解頂くために契約社員として働く事に伴う5つのデメリットをこれからご紹介していきます。

バイトより解雇リスクが高い

バイトより契約社員のほうが解雇されやすい、といわれてもなかなかピンと来ないかもしれません。

しかし、雇用の仕組みを紐解いていけば、契約社員の闇がよくわかります。契約社員はバイトと違って理由なき解雇でも良いのです。

というのも契約更新が来たタイミングで「契約は延長しません」と通達して企業側が契約の更新しなければ契約解除が出来ます。理由は契約期間が定められているためです。いわゆる雇止めですね。

その一方でパートやアルバイトの場合は契約期間がないので解雇する際には合理的な理由が求められます。この「契約期間の満了」という理由で雇用契約が終了になる契約社員は非常に不安定な働き方といえます。

「5年ルール」の罠

契約社員のメリットとしてよくいわれるのが「5年ルール」です。

「5年ルール」とは、同じ職場で5年以上働き続けたら無期雇用契約に切り替えなければいけないというルールです。

これは一見すると、「同じ職場で5年働き続ければ正社員になれる」という見方ができます。
しかし実態は必ずしもそうではありません。

無期雇用契約とはあくまで期間を定めない契約であって正社員になれるわけではないのです。

というのも「5年ルール」で定めているのは、「それまで働いていたのと同一条件での無期雇用契約」です。つまり、契約社員の待遇のまま無期雇用契約に切り替えるだけで良いのです。

しかも仮に契約社員の時の収入等の待遇が悪いのでしたら、一生その待遇で働き続けざるを得ない事も考えられます。

職務経歴をつめない

多くの契約社員のトータルの契約期間は原則3年~5年です。3年~5年もの期間1つの会社で働き続けられるチャンスがあるのは一見すると安定した働き方に見えます。

しかし、3年~5年の期間腰を添えて働けたとしても会社から振られる仕事は雑務だったり、作業がほとんど。

つまり、契約期間が終了するまで頑張って働いても「この会社でこんな経験をした。こんなスキルを得た」と胸を張ってアピールするネタが出来上がりません。

その結果として在籍していた会社との契約が終了して次の仕事を見つけるために転職活動に取り組んでも苦戦します。理由は面接であなたのことを雇うメリットを企業に伝えられるネタの用意が難しくなるためです。

特に最悪なのは3年~5年の期間1つの会社で働く事で若さを失っていく点。

スキルや職務経歴を積めない職場で働いて年だけ取っていけばあなたの労働市場の価値は落ちていきます。

頑張って働いた結果、市場価値が下がるのは相当むなしいですよね。

雑に扱われる

契約社員で企業に入社をすると雑用だけ押し付けられて嫌な気持ちをしながら働き続けなくてはいけない事があります。

事実、多くの会社は契約社員には正社員の業務のサポートを期待しております。そのため、教育・研修は最小限しか行いません。

それに会社によっては契約社員にはデータ入力や書類の誤字チェックを始めとした面倒な雑用だけをひたすら振ります。理由は簡単で正社員がやりたがらない仕事を担当してもらうために契約社員を雇うからですね。

悪質なケースでは「ミスが多いと契約を終了するよ」と雇止めをチラつかせることもあります。バイト以上に都合よく使われかねないため、契約社員はデメリットしかないというのです。

ブラック企業に当たると抜け出しづらい

契約社員でブラック企業に当たるとかなり悲惨です。というのも契約社員には契約期間がある以上、契約期間中は原則として働き続けなければいけないからです。

それに会社で理不尽な扱いを受けた場合でも派遣社員のように相談して頼る先がありません。結果として酷い扱いを受けたとしても泣き寝入りせざるを得ません。

実際、途中で契約破棄して辞めたら経歴に傷が付くのは自分ですからね。こうしてずぶずぶとブラック企業から抜け出せないまま契約社員を続けている人は、相当数います。

ここまでくると、やはり契約社員はデメリットしかないでしょう。ちなみに契約社員をはじめとした非正規雇用として一生働き続ける事の問題点については以下のページでより詳しくまとめておりますのでぜひご覧ください。

ずっと派遣や契約社員で働き続ける問題点

「契約社員で働き続けるメリットはあるのか?

臨時社員として働き続けるデメリット
デメリットしかないと思われがちな契約社員ですが、実はメリットもあります。管理人が契約社員として4年間働いた上で感じた契約社員ならではのメリットをまとめてみました。

  • 契約期間があるので合わなければ辞められる
  • 異動や転勤の心配がない
  • 有給休暇や社会保険加入といった福利厚生が受けられる
  • 残業が少なく予定が組みやすい
  • 業務領域が限定されているので嫌な仕事を拒否できる

このようなメリットがあります。特に「業務領域が限定されているので嫌な仕事を拒否できる」のは見逃せません。

例えばあなたの業務領域が経理関連の仕事だったとします。このケースでは経理業務と関係のない総務の仕事や顧客からのクレーム処理を頼まれたら契約上は拒否できます。

ただし、如実に拒否をすると「こいつは使いにくい・・・」と思われたり、企業の上層部から嫌われます。

当然、雇止めのリスクも上がるので「契約にない業務は全て拒否出来る」という特権はあってないようなものです。なので原則としては契約社員という雇用形態はデメリットしかないというのが正直なところです。

契約社員を卒業して正社員になる方法

正社員に目指す
改めての話になりますが、「契約社員はデメリットしかない以上、とっとと捨てて正社員になったほうが良い、」というのが正直なところです。

「いやいや!それが難しいんですよ!」

こう思う人がほとんどですよね。管理人も正社員になりたくてもなれない苦労をしてきたのでよくわかります。

そこでここでは契約社員の立場を捨てて正社員になる方法を4つのステップに分けてご紹介します。

スキルや資格の勉強をする

契約社員を卒業して正社員を目指す際に重要になるのが資格やスキルです。

というのも契約社員にならざるをえなくなったのは、手に職といえる資格やスキルが無かったという場合がほとんどです。

それなら人よりも優秀とみなされるスキルや資格を取得すれば良いのです。

事実、プログラミングをはじめとしたIT系のスキルや難易度が高くて希少性の高い資格を取得すればキャリアアップは簡単です。ぜひ今日から頑張りましょう。

まずは小さな案件から受注

スキルや資格の勉強をある程度してきたら、小さな仕事はできるようになってきます。まずは小さくても良いので仕事として案件をやってみましょう。

例えばあなたがWEBデザインを学んだ場合は知り合いが所属している会社のロゴデザインを作ってあげる、なんてものが良いですね。

それにコピーライティングを勉強したのならば宣伝文を書いてあげるなど、一見些細なことでも自分の実績になります。

知り合いのつてなんて無い、という人はクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトを利用して小さな案件を受注していきましょう。

最初はアンケートや軽い文章といった誰でもできるものから始めても良いです。簡単な案件でもきちんとこなした実績を積めば、実績として求めている案件も受注しやすくなります。

まずは自分から行動して学んだスキルや資格を通して実務をこなしてお金を手に入れる、という小さな経験を積み重ねるのが肝です。

引き受ける仕事量を徐々に増やす

小さな案件に慣れてきたら、引き受ける仕事量を徐々に増やしていきましょう。

一度に仕事量を増やしてしまうとやりきることができず、結果として信用を失いかねません。

チャレンジ精神も必要ではありますが、まずはできない仕事は引き受けない堅実な姿勢を貫くことです。完遂した仕事量を少しずつ積むことで、信用も積み重ねていきましょう。

専門職に強い派遣会社を利用

個人で仕事を受け続けて納品を無事に完了し続けられればあなたの仕事の実績は相当なレベルになります。

次はその経験を生かして正社員としての仕事を得る段階です。オススメのルートは、「紹介予定派遣」という道です。

これは、仕事を紹介するという前提で派遣社員になることをいいます。6ヶ月派遣社員として働いた後、企業と本人の合意が成立すれば正社員になることができます。

企業との相性をじっくり見極めることができて収入源も確保できるので、比較的心に余裕を持って正社員を目指すことができます。

もちろん、紹介予定であって正社員になれると確約されているわけではありません。

そこで働きながらあなた自身がスキルアップしていきましょう。そうすることで、結果として収入も上がります。

手に職をつけてデメリットしかない契約社員から抜け出そう

臨時職員を辞めよう
とりあえず仕事が欲しくて契約社員になろうと考える人はいると思います。しかし、ここまで書いてきたようにデメリットしかありません。

そんな契約社員になるくらいなら、スキルや資格の勉強をする時間に充てたほうがよほど有意義です。まずは独学でも良いので気になるスキルや資格の本を読んでみましょう。

スキルや資格さえ身に付ければ30代、40代でも正社員になれます。ぜひ今から手に職となるスキルや資格を身に付けて非正規雇用から抜け出しましょう。

最後にこのページに目を通されたあなたにおすすめの記事をご紹介しますのでぜひご覧ください。

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