個人事業主とフリーターの相違点

フリーターとフリーランス

フリーランスとフリーターの違いはご存知でしょうか。

  • 「フリーランスとフリーターって同じじゃないの?」
  • 「フリーランスと個人事業主の違いってなに?」

周りの人からフリーランスとフリーターの違いを聞かれても、答えに窮する人が多いでしょう。

自由になりたいならフリーランスになったほうがいいのか、それともフリーターの方が気楽なのか、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

4年のフリーター生活を経て短期間ながらフリーランスになった経験がある筆者が自身の経験を元に両者の違いを探っていきます。

フリーランスとフリーターは別物

実に多くの人がフリーランスとフリーターを混同しています。

そこでここではフリーター、フリーランスそれぞれの定義をしっかりと区別していきます。

そもそもフリーターとは?

最初にフリーターについて取り上げますが、このフリーターという言葉は「フリーランス・アルバイター」(和製英語)の略です。

そしてこと日本においては正社員以外の非正規雇用で生計を立てている人を指します。

「生計を立てている」という観点が重要なので、学生やパート主婦のことをフリーターとは言いません。

アルバイト、パートタイマーの他、派遣社員、契約社員、これらを掛け持ちしている労働者も含めます。つまり学生と主婦以外の非正規労働者、ということです。

その一方でフリーランスとは?

現在の日本においてフリーランスは特定の企業に専属で所属をせずにスキルを提供することで報酬を得ている人、として認識されております。

そして実際に仕事を請け負う人を指す場合は「フリーランサー」といいます。いわゆる「ママ起業」などの一人起業もフリーランスに分類されます。

フリーランスは個人事業主と同じ意味と捉えられがちですが、厳密には違います。

個人事業主はフリーランスに含まれますが、個人企業法人もフリーランスに含まれるからです。

また、派遣社員は派遣会社に雇用されているとみなすため、フリーランスではなくフリーターに分類されます。

身近な例でいえばフリーカメラマンやフリーアナウンサーなど、「フリー○○」とつく人は大体フリーランスに分類されます

2つの自由人の共通点

フリーランスとフリーターは別物ですが、共通点があります。

  1. 正規雇用者ではない
  2. 兼業・副業が可能
  3. 所得が安定しない
  4. 婚活等で敬遠される

今取り上げたフリーランスとフリーターの4つの共通項目の詳細については上から順番にこれからご紹介していきます。

正規雇用者ではない

フリーランスは雇用されていない、フリーターは非正規雇用、という違いはありますが、どちらも正規雇用者ではありません。

そのため、正社員のように雇用が守られておりませんし、法的な労働者の権利が制限されています。

またフリーターとフリーランスの相違点としてあげられる雇用されているかどうかという点に関しても、フリーターは雇用されているといっても社会保険の加入義務もありませんし、基本的に退職金もありません。

つまり、フリーターもフリーランスも契約の性質上、いつ切られてもおかしくないという点は同じです。

もちろんフリーターもフリーランスも正規雇用でないために保障がない分、時間帯の縛りもないので、時間の自由が効くというメリットがあります。

兼業・副業が可能

フリーランスもフリーターも契約の範囲内で兼業・副業が可能です。

特にフリーランスの場合は複数の依頼人と契約し、一つの契約先からの依頼が終了しても別の仕事がある状態にするのが普通です。

またフリーターも仕事が突然無くなる事もあるので、複数のアルバイト先や派遣会社と契約する人が多いです。

自由な立場を生かして兼業・副業をして複数の収入源を持つのはフリーターとフリーランスのどちらにも重要になります。

所得が安定しない

フリーランスもフリーターも自由である代わりに所得が不安定になりがちです。

特にフリーランスは成果報酬なので、自分がどれだけ売り上げたかどうかに左右されます。

また景気によっては仕事がなかなかもらえない時もありますし、契約が終了していきなり収入源が無くなるリスクもあります。

他方でフリーターはというと時給制である程度の所得が読めますが、働きたい時に仕事が入れてもらえない事もあります。しかもシフトに入れてもらえないと一気に収入が下がります。

このようにフリーターもフリーランスも正社員のように固定の金額が毎月振り込まれる、という手厚い保証はないので収入面では常に不安を抱えることになります。

婚活等で敬遠される

フリーランスもフリーターも婚活の場では敬遠されることが多いです。

なぜならフリーランスもフリーターも収入が不安定であったり、社会的地位が低く見られたりするからです。

特にフリーターは就職できなかった人、というイメージがあり、生計が立てられないのではないか、という不安を持たれがちです。それにフリーランスというだけで恋愛の対象外、と見なされることもあります。

将来的に結婚することや家族を持つことを考えるのでしたらフリーターやフリーランスとして働くことはマイナスに働く恐れがある、という事実は知っておきたいですね。

2つの自由人の根本的な相違点

フリーランスもフリーターも自由人であるという共通点はありますが、相違点もあります。そして代表的なフリーランスとフリーターの相違点はこちらの通りです。

  1. 働き方の違い
  2. 仕事で求められるスキルの違い
  3. 期待収入額と給与形態の相違点
  4. 確定申告の必要性の有無
  5. 社会保障制度の違い

ここで取り上げたフリーランスとフリーターの根本的な5つの違いの中身についてはこれから詳しく見ていきます。

働き方の違い

フリーランスは個人でフリーターは雇われて仕事をするという違いがあります。

フリーターは雇われている身なので、ある程度安定しますが勤務先の都合に従う必要があります。残業を頼まれる事も多く、休みを取れるとは限りません。

その一方で有給をもらう権利や雇用保険の適応を受けるので会社員としてのメリットを享受することが出来ます。

逆にフリーランスは自分で休みを決められますし、マイペースに仕事をする事も可能です。
ただし、仕事も全て自己責任です。

営業から事務手続きまで自分で責任を持ってやる必要があります。そのため、何か問題が起きても会社に守られることがないばかりか労働法で守られることもありません。

仕事で求められるスキルの違い

仕事で求められるスキルはフリーランスとフリーターで大きく違います。

フリーターは特別なスキルが要らない仕事が多く、未経験者でも可能です。そのため、勤務可能日数が多い人が重宝されます。

その一方でフリーランスは自分のスキルを生かして仕事をするため、何かしらの専門性が必要です。しかもスキルが無いと、単価の低い仕事しかもらえません。

要するに報酬も仕事のやりがいもあなたのスキル次第なのです。つまりスキルや仕事のクオリティが高ければ会社員では稼げない金額を簡単に稼げます。

期待収入額と給与形態の相違点

フリーターとフリーランスでは期待収入額と給与形態に違いがあります。

まずフリーターは時給制で、労働時間によって給与が支払われます。

この時給性は曲者でして人間の体力には限界があり一日に働ける時間は限られているため、収入には天井があります。

その一方でフリーターの期待収入額はピンキリですが、時間で働かない分、成果やスキル次第では青天井の収入も期待できます。

ちなみに筆者のケースを紹介しますとこちらの通りです。

平均すると一日に深夜時給1250円で実働7時間、基本給1000円で実働2時間、週6日働いていました。月収を計算すると、

(1250×7+1000×2)×6×4=258,000

さらに社会保険料、所得税で4万円引かれるので、手取りは21万8千円ということになります。

比較的時給の高い仕事で稼いでいたほうでしたが、それでもやっと一人暮らしが成り立つ金額です。年収にして261万6千円です。

クラウドソーシングサイトの大手であるランサーズの調査結果によると、フリーランスの平均年収は自営業系独立オーナーで平均356万円です

いずれにせよ経済的に独立したフリーランサーならフリーターの年収を大きく上回るのは非常に簡単です。

確定申告の必要性の有無

フリーランスは確定申告が必要ですが、フリーターは必要がありません。

ちなみにこの確定申告とは、昨年の所得金額から納税額を申告するものです。

なぜフリーターは確定申告が不要かというとフリーターの場合、勤務先に年末調整の書類を提出する事で会社側がほとんどやってくれるからです。

ただし、勤務先を複数掛け持ちしている場合は確定申告をしたほうが税金還付を受けられて得することが多いです。

一方、フリーランスは確定申告が義務付けられています。有料で税理士にお願いする事もできますが、駆け出しで年収が低いうちは自分でやることになります。

所得が証明しにくいフリーランスにとっては確定申告書類が収入証明になるので、これを忘れると不利になります。

社会保障制度の違い

フリーランスとフリーターでは受けられる社会保障制度が違います。

共通して加入義務があるのは国民年金保険と国民健康保険で保険料は原則自分で支払う必要があります。

フリーターの場合、これに加えて勤務先の社会保険制度に加入できる場合があります。

週5日、一定時間以上働く場合は厚生年金、勤務先の健康保険などに加入できる制度です。
ただし保障が増える反面、保険料もバカになりません。筆者は毎月4万ほど保険料を引かれていました。

フリーランスに保障制度はなく、任意で民間保険に入ることになります。

フリーターからフリーランスになる方法

ここでは現在フリーターをしている人がフリーランスになるための6つのステップを時系列順にお話しします。

  1. まずはお金になるスキルを習得する
  2. クラウドワークスに登録する
  3. 個人で仕事を引き受ける
  4. 徐々にバイトの勤務時間を減らす
  5. 実績を積んで受託案件の数を増やす
  6. アルバイトをゼロにして一本化する

今回は、フリーランスの中でもとっつきやすい個人事業主としてデビューする前提でお話しします。今のあなたの段階に合わせて、読んでみてください。

まずはお金になるスキルを習得する

フリーターの場合、今の仕事でお金になるスキルを習得するのは困難です。

そのため、スキルの習得に関しては自分で勉強して頑張る必要があります。ちなみにフリーターが身に付けると最強になれるスキルの一例としてはこういったものがあります。

  • プログラミング
  • デザイン
  • ライティング
  • 広告運用

独学で書籍などを使って勉強するなり、学校に通うなりしてみましょう。こういう時こそ時間の融通が効くフリーターのメリットを活かさない手はありません。

クラウドワークスに登録する

スキルを勉強しつつ、仕事を得るためにクラウドワークスにも登録しましょう。

クラウドワークスは、仕事が欲しいフリーランスと仕事をしてほしい依頼者をマッチングしてくれる便利なサイトです。

さらに、フリーランスと依頼人のトラブルを防ぐための仕組みがあるので、報酬不払いなどの可能性が低くなります。

10万円以下の案件は、報酬から引かれる手数料が20%というのがなかなか痛いですが、仕事が無いのに比べればマシです。

仕事の要領を掴むためにも、スキルが低くてもできるタスクから始めてみてください

少しでも実績があるほうが仕事を得やすくなりますし、仕事をこなすこと自体がスキルアップに繋がります。

最初は選り好みしないでとにかくやってみましょう。後々の実績になります。

個人で仕事を引き受ける

スキルと実績を積んだら個人で仕事を引き受けていきましょう。

クラウドワークスで仕事を続けていても、報酬から手数料を引かれてしまうので、なかなか収入が上がりません。

個人で仕事を引き受ける方法としてはフリーランス募集の案件を自力で探したり、人から紹介してもらったりするのが一般的です。

クラウドワークスで受注した企業が個人契約を勧めてくる場合もありますが、この場合は注意が必要です。

契約の際に書類を書かない、電話など記録に残りにくいものでやりとりをしようとする依頼人はトラブルに発展しやすいのでお勧めできません。

まずは一つの取引先と仕事を続けて信頼を積み重ねるのがオススメです。

徐々にバイトの勤務時間を減らす

仕事を受けるようになったら、徐々にバイトの勤務時間を減らしましょう。

バイトをしていると収入が得られる安心感がありますが、そのままではいつまで経ってもフリーターのままです。

ここは勇気を持ってバイトの時間を削ってフリーターを脱却するための準備をするようにしましょう。

バイトの勤務時間を減らすことで、フリーランスとして前進せざるをえなくなります。独立するためにも徐々に減らしていきましょう。

実績を積んで受託案件の数を増やす

実績を積んで慣れてきたら、受託案件の数を増やしましょう。

受託案件とは自分の専門性を生かして業務を請け負うことです。評価される実績を増やして高額案件も取れるようになれば、稼ぎも増えてきます。

それに取引先は多ければ多いほど収入が無くなるリスクが減るので受託案件が増えることにはデメリットはありません。

あなたの体力とのバランスも求められますが、受託案件が増えれば収入も伸びるので仕事は積極的に受けることをおすすめします。

アルバイトをゼロにして一本化する

安定した収入が見込めるようになったらアルバイトをゼロにして一本化しましょう。

高額な受託案件が取れていくと、時給制の仕事は非効率に感じてくるはずです。

アルバイトをゼロにし、脱フリーターしてからが晴れてフリーランスとして独立したことになります。

個人事業主になりやすい仕事一覧

脱フリーターを目指す人のために、個人事業主になりやすい仕事を4つ紹介します。

  1. WEBライター
  2. WEBデザイナー
  3. プログラマー
  4. WEB広告の運用担当者

ここで取り上げたそれぞれの仕事の内容や期待年収についてはこれから1つずつ見ていきます。

WEBライター

最初にご紹介するフリーランスになりやすい職業はWEB上にアップされる記事を書くことが主な仕事になるWEBライターです。

そして求められる最低限のスキルは日本語を書く力なので未経験でもフリーのライターになることは不可能ではありません。

もちろん一口にライターと知ってもセールスライターやブロガーといったように種類は豊富です。しかも報酬額に関してもスキル次第という特徴があります。

一般的には高額のライティング案件は読者を動かす文章力が求められますので、その案件を取れるだけのスキルがあれば普通のサラリーマンよりも稼げます。

WEBライターの収入額は格差が大きく掴みにくいですが、転職サイトのはたらいくの調査によれば、ライター・記者・編集者の平均年収は259万円です

フリーランスのライターは稼げないというイメージがあるかもしれません。しかし、有名ブロガーになると年収1000万円超えも珍しくないという青天井の収入が期待できる世界でもあります。

WEBデザイナー

2つ目に取り上げるWEBデザイナーはWEBサイトをデザインしたり、編集することがメインとなっている仕事です。

このような特徴を持つWEBデザイナーの業務の担当領域は非常に広く、ロゴやバナーの作成から、サイト丸ごとデザインする仕事まで、案件は多岐に渡ります。

デザインツールを使いこなすスキルに加え、依頼人の要望を聞き取るヒアリング力も求められます。

転職サイトのDODAの調査結果によると、WEBデザイナーの平均年収は357万円です。

ちなみに高収入のWEBデザイナーはフリーランスに多い傾向があります。

プログラマー

3つ目にご紹介するプログラマーはプログラミングをゴリゴリ打つ仕事です。実は現在の日本ではプログラマーの需要が高く、高収入が見込める仕事に簡単にありつけます。

しかもプログラマーの活躍のフィールドにアプリやゲーム、ソフトウェア開発といったように幅広いです。

プログラミング言語を使いこなす高いITスキルはもちろん、チームでプロジェクトを運営するコミュニケーションスキルが求められます。

このような役割を持つSE・プログラマーの平均年収は転職サイトのDODAの調査結果によると428万円です

プログラマーは人材不足で今後も需要が高まるため、収入アップも見込めます。

WEB広告の運用担当者

4つ目に取り上げるWEB広告の運用担当者は近年需要の幅が広がった仕事です。

検索広告、ディスプレイ広告、リスティング広告、SNS広告など、WEB広告の種類は増えています。

企業だけでなく、個人事業主にも需要が高まっています。

広告を運用して売上アップに繋げるスキルに加え、依頼人の要望をヒアリングする力も求められます。

転職サイトのDODAの調査結果によると、ネット広告・WEBマーケティングの担当者の平均年収は426万円です。

新たな広告ツールが次々と出てくるため、常に最新情報を学んでおく必要があります。

自由になるコツはWEBスキルの習得

自由になるコツはWEBスキルの習得、といっても過言ではありません。

プログラミングやデザインスキルを身につければ、パソコン一台で在宅でも旅先でも場所を選ばず仕事ができます。

フリーランスとして独立できれば、フリーターの時にはできなかった長期海外旅行もできます。

若いうちはフリーターでもなんとか生きていけるでしょうが、年を重ねるにつれ、正社員との賃金の差が開く一方です。

それにそもそもの話、長い間フリーターをしていると再就職が厳しくなるという現実もあります。

ではいっそ、WEBスキルを身につけて個人事業主として独立するのが不安解消の近道です。フリーターからフリーランスになって、真の自由人になることを目指していきましょう。

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